虫とり小僧さんの以下の記事を拝見して、自分も同じようなベクトルのことを考えていましたので書いてみたいと思います。
【考察の記録】
「暇つぶしにインデックス投資を考察し、ついでに記録として残す。」
それが私がブログを始めた理由でした。
あれから5年が経過し、記事数も1000を超え、自分にできそうな考察はひと通り終えたと考えています。「考察」というか「解釈」ですかね。「時間リスク」が一般の誤差伝搬と変わらないという理解に至るまでに時間はかかりましたが、割とネタが出てきて自分の想定外のペースで記事を書いてきました。
また、以前は「ファンドが出ました。信託報酬はxx%」という程度の貧弱な記事や、今見返すと消したくなるゴミのような記事も書いていました。しかし時間が経つにつれて内容に自分なりの質や品位を求めるようになり、つまりそれだけ時間を費やしてきたことになります。単に低コストのファンドが出ても以前のようには興味が無く、取り上げるとしても定量性を備えるもので、さらに何らかの考察を「かぶせる」という手法をとるようになりました。
インデックス投資はようやく統計的なファンドが出てきておもしろくなってきたところですが、今は以前のようなペースでアイデアや考察が浮かんでくることはありません。虫とりさんのおっしゃるように、過去記事をご覧になる方は少数のようですので、既出の内容をガワを変えて再考する、という方法で細々と続けていくことはできると思います。ただ、今は考えることもデータを引っぱってきて演算したりすることも億劫になりつつあります。
【モノより記録、記録より記憶】
ところで少し話は変わりますが、私は「モノには命はないが魂はある」という思想の持ち主で、なかなかモノを捨てられない人間です。なのでなるべくモノを増やさないようにしているのですが、小中高大と不可抗力で増え続けた大量の教科書やノート、プリント、工作などが実家の自室に眠っていました。
諸事情でさすがに片付けないといけなくなったので、断腸の思いで大部分を処分しました。そこで断捨離したたくさんのノートを見て、この5年間についてこう思いました。
出典 meiserifu.clu.st/item?__objectId=0e9fc1806f90879bbdd592f259314a9a
学生時代までのインプットに比べ、社会人になった後、ブログを続けてきて自分はどれだけ成長したのだろうか、という不安を感じます。暇つぶしという名目でどれだけの時間を失ってきたのか、というある種の絶望や恐怖のようなものさえ感じるようになっています。「時間」という喪失感に打ちのめされているところです。
インデックス投資を支える統計学は残念ながら学校ではほとんど教えてくれませんが(教科書の最後に申し訳程度に書いてある)、理系に進めば実験や論文で嫌でも必要に迫られて身につけなければいけないツールです。ゆえに、インデックス投資を考察する上で必要に迫られて勉強したのは対数正規分布くらいで、他とくに「身につけた」というものは無いと思います。
ぶっちゃけ、このブログ(あるいはインデックス投資)の基礎となる予備知識(バックグラウンド)は誤差伝搬と対数正規分布のみであり、各記事はその解釈を複数の視点から形を変えて表現しているに過ぎないと言ってもよいと思います。
ブログをやっていなければ、そういう「知識」や「知見」に限らず得られるものは他にあったはずです。
視点を主観から客観に変えてみても、どれだけの人が定量的なインデックス投資を求めているのかわかりませんし、特にこのブログが何を求められているのかもわかりません(暇つぶしと考察の記録が目的なのでもともと需要は求めていませんが)。そもそもどんな方がご覧になっているのかもわかりません(若い女性の方とかいるんですかね・・・)。
モノよりも大切な記憶を、今を映す記録として残すために、インデックス投資も雪山も記すようにしてきました。
しかし、「もっと有意義な時間の過ごし方があったのではないか、他にやるべきことがあったのではないだろうか?」という考えが頭から拭えません。このブログを真剣に読んでくださる方には申し訳ないですが、こんな残念ブログを書いているより雪山で遊んでそれを雪山インデックスとしてまとめる方がよっぽど有意義で貴重に感じます。
どうなんでしょう。単に生きるのに疲れただけなんですかね。
インデックス投資は金融機関の自動積立で簡単に継続できるので今後も続けていきますが、ブログはどうなるのでしょうか。だんだんフェードアウトしていっていつか消えてしまっても、雪山ばかりの痛いブログがあったこと、時々でいいから・・・思い出してください。
1. 駄文に反応していただきありがとうございますm(__)m
僕も色々と思うところはありますが、ブログを書くことで繋がった人間関係や、ブログでのアウトプットのためのインプットなどは、やはり自分がブロガーだったればこそであったと思っています。
あまり手間をかけないようにしつつ、のんびり継続するつもりです。できればロッキーさんにも消えないでもらいたいとも思っています(笑)