長野県白馬村の白馬八方尾根スキー場は斜面や景色は最高なんですが、風に弱い(上部のリフトが運休しやすい)という弱点があります。
写真はある日のうさぎ平ペアリフトです。これ強風でリフトを止めて風が収まるのを待っているんです。この時はかなりの吹雪で白馬の本気を体感しました。リフトはこのあと運休になっています。
インデックスおじさんは今季から八方尾根のシーズン券で滑りましたが、「定額制」のシーズン券だと風を気にしなくていいのがいいなと感じました。
昨季までは1日券だったので、風が心配される日は「よんなな(Hakuba47)」など他のスキー場にしようかとか、リフト券を買う時に悩むことがあったからです。雪山は判断が難しいですが、シーズン券なら「とりあえず上がってみよう」という気になります。
と、いうのをインデックス投資に当てはめてみると、「運用管理費用の定額制」になるかと思います。
運用管理費用は「率」であるため、指数の増大に伴い資産が増えていくと掛け合わせた後の「額」も増加していきます。
その人の資産額によらない定額制だとただの「金持ち優遇」になってしまうので、やはり「率」である必要があると思います。
そうすると定額になるためには純資産に比例して運用管理費用を低下させていくことになると思います。
例えば「純資産総額×運用管理費用」が一定であれば運用管理費用の定額制と言えるのではないでしょうか(正確には信託報酬は1日あたりに分割してから積分しないといけないはずですが、簡便のためこのように定義します)。
継続的に運用管理費用の引き下げを実施するニッセイ外国株式とイーマクシススリムグロ株。先日また引き下げが行われたようです。
【信託報酬の推移】
このグロ株のコスト低減のスピードと純資産の増加のスピードを見てみます。
【純資産総額、運用管理費用】
【純資産総額×運用管理費用】
純資産総額は各社のサイトから(〜2020/04/03)、運用管理費用の推移は私が記録している限りの情報です。どこかで見逃しがあればご指摘をお願いします。
例えばニッセイの15年末や18年中頃の段差は信託報酬引き下げによるもの、直近の段差は主に「コロナショック」による基準価額の下落によるもの。信託報酬の引き下げや基準価額の変動は金融機関にとってこのような影響があることがわかります。
現状ではコストダウンの割に「純資産総額×運用管理費用」は定数とはなっていないようです。この両者については指数の増大に加えて資金流入による資産の増加が速いためと考えられます。
正確には流出入を除いた純資産総額、すなわち指数の変化率を用いるべきかもしれません。過去にやっているように、「運用管理費用の法則」では信託報酬は指数関数で低下します。一方指数は指数関数で増加します。両者の増減スピードが同じであれば、掛け合わせるとコンスタントになります。
それにしても、これほどのファンドでも金融機関の収益は1億円のオーダーなのですね。インデックス投資における金融機関の低コスト化に感謝したいと思います。
【穏やかに晴れた日のうさぎ平ペアから】
やっぱり天気のいい日にスキーしたいですよね。
※「新型コロナウイルス」に関する「緊急事態宣言」により、白馬八方尾根スキー場は2020/4/7をもってクローズとなりました。
雪不足に「コロナ」に、大変なシーズンになってしまいましたが、また来季、この景色が見られることを願って仕事をがんばりたいと思います。
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