ほったらかし投資術の「インデックスの時価総額ウェイト型」でヒントを得たのですが、「ポートフォリオの時価総額ウェイト」について考えたいと思います。
TOPIXやMSCIコクサイなどのインデックスは時価総額ウェイトになっていると思いますが、それを自分で組み合わせたポートフォリオは世界の時価総額にはなっていません。
そもそも筆者は世界の時価総額に合わせる概念がありませんでした。myINDEXさんによると、日本株の占める割合は8.2%(2010年11月)ですが、筆者は1%です。同様に新興株も13%に対して48%です。
一方で、世界経済インデックスファンドは株式と債券が半々ですが、株式の割合は世界の時価総額です。またeMAXIS全世界株式インデックスファンドは先進国と新興国が85:15で、対象インデックスの通り、ほぼ世界の時価総額になっています。
そもそも時価総額ウェイトというのは、すでに時価総額(株価)が高くなっている国・企業を多く持つということです。たとえ時価総額が高くて有名でも尊敬できない国・企業が含まれる場合や、成長期待の高いナントカという国のナントカという企業に多く投資したい場合は、自分で配分を調整する必要があると思います。時価総額の絶対値が高くても低くても、重要なのは将来的に上昇(下落)する割合であり、必ずしもリターンやリスクが時価総額に依存するわけでもないと思います(例えばリーマンやギリシャで最も被害が長引いているのはなぜか日本株です。もう少し言えばインデックスも時価総額ウェイトでなくてよいと思っています)。
時価総額ウェイトを全否定するつもりはありませんが、ポートフォリオは個人のリスク許容度と将来に対する期待、好みの問題だと思います。
インデックス運用がいいけど配分は自分で決めた方が楽しいからいいじゃん、というある意味矛盾した、筆者のワガママな希望です。