バランス型は配分を基本配分に維持してくれます。この特性を用いてリバランスにおける売却がしにくい非課税口座での対策を打ちます。ではどれくらいバランス型を混ぜるか、またトリガー耐性がどれくらいアップするかを定量的に検討します。
ポートフォリオを8資産で8等分(12.5%)すると仮定して、
①バラ売りのみで8等分
②50%をバラ売りで8等分、50%を8資産均等型バランス
とすると、基本資産配分からのズレは半分、つまりトリガー耐性は2倍になると予想されます。これを具体的に確認します。
バラ売り対決で用いたeMAXISの時系列データを用います。毎月積立を続けながら、各資産の12.5%からのズレの推移を算出すると以下のようになります。②で各資産の時価を求める際は均等型の時価を8等分して加えています。
【①バラ売りのみで8等分】
【②50%をバラ売りで8等分、50%を8資産均等型バランス】
②の振幅はほぼ完全に①の半分になっています。均等型を50%混ぜれば配分のズレは半分になりトリガー耐性は2倍になる。当たり前と言えば当たり前です。細かいギザギザも非常に滑らかに見えます。
私の場合どれくらい均等型を混ぜられるかはアセットアロケーションと確定拠出年金との兼ね合いで律速するのであまり多くはできないのですが、バランス型の性質を利用したうまい方法な気がします。
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