少し前の記事です。日経の田村さんです。
【要約】
◆仲介業者が受け取る手数料(コミッション)はゼロ(投資家からのフィーだけ)
◆「運用管理費下げ→低いコストを好感した資金流入で残高増加→運用管理費下げ」の好循環
◆(運用技術に加え)コストが低いからアクティブも長期的に強い
◆投資家が自社の株主なので低コスト化による利益相反が生じない
何度か見たことのある日米のコストの推移を引用させてもらいます。
さらに10年後の日本がどうなっているか。変わっているといいですね。
以下のインタビューが印象的です。
――投資で大事なことは何か。
「まず目標をしっかり決めること。次に低コストの投信で世界の株式や債券に長期で分散投資することだ。過去20年、日本株だけに投資していれば大きなマイナス。しかし世界中に分散投資していればリターンを得られた。幅広く分散していれば、次に何が上がるかを必ずしも当てなくてもいい」
――バンガードでは自社の投信がバンガードの100%株主なので、投資家だけを見て経営できる。
「この方式は別に特許をとっているわけでなく、やろうと思えばほかの金融機関もできる。投資家のために、同じ方式が広がればいいと思っている」
私も目標を明確にしないといけないと思います。また「当てなくてもいい」という金融関係者の発言は貴重ではないでしょうか。後者も権利化してライセンス料を取ろうなどという考えでなく投資家優先で好印象です。社長さんがこういう方だと安心して資産を預けられますね。
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