基本的に分散する数が多くなればなるほどシグマのランダム成分を低下させることができると考えています。しかしシグマ低減に対して相対的にコスト負担が大きくなれば、それは分散投資に不必要であるとも言えます。
自分の現行アセットアロケと、過去にいくつか考えた均等型ポートフォリオで加重平均コストがどうなるか確認します。コストの値は「
コスト配分均等型ポートフォリオ」におけるeMAXISの信託報酬(税抜)と実質カイリを用います。
【現行アセットアロケ】
加重平均信託報酬:0.530%
加重平均実質カイリ:0.833%
【9資産均等型】
加重平均信託報酬:0.533%
加重平均実質カイリ:0.854%
【疑似10資産均等型】
加重平均信託報酬:0.520%
加重平均実質カイリ:0.814%
【コスト配分均等型】
加重平均信託報酬:0.514%
加重平均実質カイリ:0.788%
【実質カイリ・コスト配分均等型】
加重平均信託報酬:0.487%
加重平均実質カイリ:0.629%
【コストまとめ】
【考察】
新興債や新興R等の割高な資産を混ぜれば全体のコストが上がることは自明です。これが分散投資や等配分の負の面と認識しています。このコストの割高さに対して①シグマ低減、②一極集中回避(リターン源泉の分散)に価値を見出だすことができるかは人それぞれです。①は新興国を混ぜてもシグマはなかなか減りませんが(´~`;)
私の場合は欠けていると気持ちわるいからとりあえず9資産全部入れようというフィーリングで決めています。きちんと計算すれば最適解はあると思います。例えばコストとリスク低減率とのバーターで。
なお、上記の「コスト配分」や「実質カイリ」は「理想的な指数からのズレ」だけを見ているので、各資産のリターンやシグマの絶対値を考慮していません(例えば新興株と日本債を同列に扱っています)。そのあたりは注意すべき点です。
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