◆対象指数:NOMURA物価連動国債(J-TIPS)インデックス(フロアあり)
・利率は固定
・全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、CPI)に応じて元金額、利払い額が変動
・償還時の物価が発行時より下落しても額面金額(発行時元金額)で償還保証(フロアあり)
◆信託報酬:0.4%(税抜)
◆信託財産留保額:なし
◆設定:2014/11/06(無期限)
まずはこれをやってみたくなります。
【疑似ライク10資産均等型】
日本債の疑似均等型と困ったときの等配分の合わせ技です。
前に物価連動債ファンド(MHAM物価連動国債ファンド:MZHBRK)について調べました。
【国内債券ファンドの推移(〜2014/05)】
リーマンの時の下落など他のリスク資産と似たような変化をしています。この部分が物価によるものなのか市場の需給によるものなのかよくわかりません(他の日本債に変化ないので金利ではなさそう)。そしてその後の変化は何なのでしょう。金利でしょうか。
前に消費者物価指数(CPI)と物価連動債インデックスについて調べた時のデータに長期金利(財務省、10年)のデータを追加します(CPIと物価連動債がMonthly、金利はDaily)。上と期間が異なるのでご注意願います。
【CPIとDBI物価連動債と金利】
大和総研の「DBI物価連動債」を見る限りは金利の影響を受けているように思われます。
【所感】
物価連動債はETFと同じように複数の価格が出てきてややこしいです。財務省の「
物価連動国債の商品設計」を参照します。
・発行額(債券価格)・・・市場で売買される価格。金利で変動
・元金額(想定元金額)・・・CPIで変動。償還時点での償還額
・額面金額(発行時元金額)・・償還時に保証(フロア)される価格
→想定元金額がCPIの変動で発行時元金額を下回っても発行時元金額で償還される(※CPIによる変動成分のみ)
→しかし金利の上昇で債券価格が下がれば我々にとって元本保証されるとは限らない
・利子・・・利払いは年2回。想定元金額に表面利率を乗算
・表面利率・・・発行時固定
→物価上昇により想定元金額が増加すれば利子の額も増加
正直自分には未来のことは分かりませんし債券の仕組みなど理解が不十分なところがあります。変動要因が増えるなら手を出さないという考えもあると思います(インフレは株式でカバーできるという話も聞きます)し、少額を分散するという考えもあると思います。
個人向け国債のように金利が上昇しても元本保証されるような個人向け物価連動国債というものが出たりしないでしょうか。
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