出典 matome.naver.jp/odai/2140965794370361201
これを書いてから1年半近くが経過しました。もう3年くらい前のことのように感じます。1年や2年で変われるようなものでないにしても、自分が投資を始めたリーマンの8年前くらいから同じことを思っていて、あまり変わっていないように感じる、それを改めて思うきっかけがあった、という話です。
以下は市場平均(市場ポートフォリオ)の証明を調べていたときのものです。
【「盟主」からの手紙】
・・・端的に言えば「定量性がない。視野が狭い」と感じたのは私だけでしょうか。
保有コストとか定性的な話だけで、時価比率が確率分布の中でどのように振る舞うかとか、期待値のバラツキ(変化率)の収束の速さなど、中立の立場からの定量的な議論が無いように感じます。均等配分や定量インデックスの数学的性質についての見解が不明です。
前回記事を書いたのはこのレターによるところが大きいです。現状に満足するのではなく良いところを引き出して改善していく姿勢がなくてよいのか疑問に思ったからです。冒頭の「黒ドラ」のように邪魔者を消してしまうように見えます。
いくらコスト派のバンガードに向けた内容だからってインデックス投資界の「盟主」がそんなんでは困る、というのが率直な感想です。
「時価比率もいつかは確率分布の平均値に収束するから最後はコスト勝負」という意味でしょうか(時価比率というだけでは分布のセンターにはならない)。それとも「市場平均と勝負するだけなら市場配分で定位置を確保してコスト(ロス)も自動的に極小にすればよい」ということでしょうか。後者だとしたら、その市場平均が均等配分や統計インデックスに対してどうなのかという定量的で客観的な視点が欠落しているように見えます。
あまり絶対的な議論をしてしまうと一歩間違えば以下のようになってしまう恐れがあると思います。
出典 matome.naver.jp/odai/2131388342064370701
これが昔からインデックス投資における時価比率の理屈で気になっているところです。コストでは成立するとしても分散特性的にはその限りではないですよね(その一例が前回記事)。インデックス投資は市場平均をとることがゴールなのでしょうか。
【インターネットの情報】
金融関連メディアも一向に定量的な記述にならないです。ハイリスク・ローリターンの関係「g=r-(σ^2)/2」くらいは一般的にならないですかねと思うのですが、少なくとも私はそれが記載されたメディア記事を見たことがありません。
またインデックス投資絡みで割と容易に入手できる統計データがブログのアクセス解析ですが、このブログはいわゆる「直帰率」が高く「ページ滞在時間」が短いようです。「PV数」は広告料やスポンサー料が入ってくるわけではないので個人的にはどうでもいいのですが、やはり絶対値が少ないのはそれだけ定量インデックス投資に対する認知や関心が低いことの表れだと思いますし、直帰率の高さや滞在時間の短さも「40秒で読めるのはパズーくらいですわ。単純におもしろくないんだなorz」と無念に感じます。
【まとめ】
前回も書いたように、時価インデックスとか統計インデックスとか、都合のいい理屈だけでどちらがいいわるいを決めつけて可能性を排除するのではなく、視点を広げて、それぞれのポテンシャルをどう使いこなせばインデックス投資を進化させることができるかを考えたいですよね。
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