【純資産デルタ(グロ株、2018/08/03-2018/09/21)】
株価(基準価額)が上がると自動的に純資産も増えます。価格の変分を減算することで純粋な純資産の流出入(≒人気)を分離できると考えます。ここでは簡易的ですが、以下の式でリターンの成分をキャンセルした「純資産デルタ」を算出します。
Δ純資産[億円]基準価額補正あり(t)=純資産(t+Δt)-純資産(t)×基準価額(t+Δt)/基準価額(t)
そうするとグラフの青い十字がオレンジの丸になります。基準価額補正しない単純な純資産の比較は絶対値が効いてくるので注意が必要です。また厳密には日々の流出入に細かくゲインがかかるので、この推定は期間が長くなるほど誤差が重畳する方向に思います。
※基準価額補正に用いる変分は「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の基準価額の比を全ファンドに適用しています。また「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」はこの間に運用管理費用が下がっているようですがプロットは後者の数値を用いています。
ここからわかることは、
・純資産の流入と信託報酬とは相関がある
・信託報酬が低いほど純資産の流入が大きい
信託報酬0.12%くらいのところの2強は「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」、また信託報酬0.54%くらいのところで外れているファンドは「DIAM 外国株式パッシブ・ファンド」とのことです。
(関連記事)