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低ボラティリティ運用とは

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低ボラティリティ運用とは

ネット証券専用投信として話題(?)の「新興国中小型株ファンド」で採用されている「低ボラティリティ運用戦略」や「マルチファクターモデル」とはなんぞや?と思っていたところ、マネックス証券のページに販売用資料から抜粋された説明がありました。

ネット証券専用投信「新興国中小型株ファンド」販売開始!(2011/06/24 マネックス証券)

ポイント②に記載されていますが、ここで言っているのは、

「低リスクの集合体の方がポートフォリオ全体としてリスクに対するリターンの比が高くなる」

と解釈しました。単にリターンそのままでリスクだけ低い銘柄を集めたわけではなさそうです(そんな銘柄があったら教えてほしい。銘柄ごとに見るとリターンとリスクの関係(資料では"比例")は崩れていないということですよね?)。

しかし、絵をパッと見る限りは、

「効率的フロンティアに乗るようなポートフォリオを組みました」

かと思いました。分散と相関係数を駆使してポートフォリオ全体として効率をよくしたのかと。でもそれでは別に新しくない。

ここで少し話を脱線させると、

「時価総額加重平均は効率的ではなかった」

ということが裏返しで指摘されています(ライバルがインデックスっぽい)。

以前から、時価総額加重平均は必然的に割高銘柄をつかんでいる可能性があるためインデックス投資の欠点である、と認識していましたが、この資料の最近の研究によれば「Yes」という回答のようです。

あと、「マルチファクター」とは、

「多数の銘柄の価格変動に共通した複数の要因」

このファンドでは割安性や成長性を指しています。まあ、普通ですよね。震災や金融危機のようなものも共通の価格変動を引き起こしそうですが、突発的で計量できないものは含まれないようです。

…うーん、とりあえずは

「MSCI エマージング・マーケット バリュー」

とのパフォーマンスに注目です(ベンチマークは資料にある「MSCIエマージング・マーケット・中小型株インデックス」なのかもしれませんが、myINDEXさんにもありません…)。

個人的にはエマージングバリューでインデックスファンドを組んでくれた方がシンプルで信託報酬的にもうれしいような気がします。しかし、このファンドのようにレアな資産クラスを提供してくれるのは選択肢が増えるという意味でありがたいと思います。

(関連記事)
相関係数とσ(2)
ポートフォリオの時価総額ウェイト
インデックスファンドの欠点その4

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