↑はSBI証券の投信ページにあるランキングです(@2020/5/8)。なお次点はイーマクシススリムグロ株です。
最近のトレンドは米国株なんですね。これまでインデックス投資の王道はグローバル株式(先進国株式)だったと思うのですが、時代が変わったということでしょうか。
ということで「eMAXIS Slim」の「先進国株式」と「米国株式」をよくよく見てみたら、純資産総額が米国株式の方が大きくなっていました。
2020/5/8の時点で米国株式894億円、先進国株式886億円です。設定は先進国株式の方が1年以上早いのに追い越してしまったようです。
ということで、先日グロ株でやったのと同じようにシェアを調べてみたいと思います。
代表的な米国株式インデックスファンドは、
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(2019/09/26設定)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(2018/07/03設定)
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(2017/09/29設定)
があると思います。
グロ株の時と同様、指数変化を除く純資産の純粋な増減(流出入)、すなわち「純資産フロー」をシェアの指標とします。期間は最もスタートの遅いSBIに合わせて2019/9/26-2020/5/8。ついでにスリムグロ株にもリファレンスとして再登板してもらいます。
なお「純資産フロー」は以下のように求めています。
流出入(n)=純資産(n)-純資産(n-1)×基準価額(n)/基準価額(n-1)
純資産フロー(価格変動を除いた流出入を含む累計の純資産(n))=Σ流出入(n)
※純資産(n)=純資産(n-1)×基準価額(n)/基準価額(n-1)+流出入(n)
【累積純資産フロー@2019/09/26-2020/05/08】
どれも順調に増えている中、スリム米国株、「コロナショック」をトリガーにターボがかかっていますね。インデックス投資家のみなさんがスタンバっていたのでしょうか。
以下は純資産フローを20日(約1ヶ月)でランニングサメイションを取ったものです。累積純資産フローの微分であり、時期に依存しない流出入の増減を視覚化します。
【ランニング純資産フロー@2019/09/26-2020/05/08】
ローリングのタップがほぼ1ヶ月なので、スリム米国株は3月に約200億円を、他の3つは70〜90億円の資金を集めたことになります。
ちなみに成分分離しない生の純資産額は以下の通りです。
【純資産総額@2019/09/26-2020/05/08】
純資産フローが純資産に対して相対的に大きいのでスリム米国株とSBIは「コロナショック」の落ち込みが小さくなっています。なお楽天全米とスリムグロ株がほとんどトレースしているのはたまたまのようです。
ついでに積分する前の1日ごとの流出入額も貼っておきます。これがほんとの微分です。
【流出入@2019/09/26-2020/05/08】
「コロナショック」で大きく変動するときに強い応答が見られます。また楽天とスリムで目立つ周期的なピクピクは月初の3日目に起きています。定期的に買い付けが行われていることを示唆しています。
【まとめ】
米国株、というかスリム米国株の純資産の増え方はヤバいです。これなら全米も震撼するんじゃないかなぁ(適当)。
インデックス投資の性質上、「格差」は広がっていくものなので、”勝ち馬に乗る”インデックス投資として米国株式に集中するのは自明なのかもしれません。
たしかに、「コロナ」でたくさんの人が亡くなっても、たくさんの人が失業してもお構いなしに株価は上がっていきますしね(市場にハシゴを外されないといいのですが)。
純資産だけでもソコソコ解析ができますね。(受益者還元型信託報酬率の第3形態が発動する)1000億円までもう少しです。みなさんはどれにどれくらい投入しているんですか?
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