「レバレジスト」とはレバレッジ投資家の意味で言っています。
元は「スバリスト」から来ています。私は未だBP型(4代目)の「レガシィツーリングワゴン」に乗っています(いいクルマだから乗っているだけで特に熱心なファンというわけではないですが)。雪山への相棒として走り続けてくれていることに感謝しています。
さて余談はこれくらいにして、前回、
にて、「レバレッジバランスファンド」の合理性はご理解いただけたと思います。
その後、
「許せない。」
という方は特にいなかったので、「インデックスおじさん」ことインデックス・ドライバーは「レバレジスト」に移行したことをご報告します。
とりあえずSBI証券のファンドサーチから信託報酬の低いものを二つピックアップしました。
◆グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)
運用管理費用:0.36%(税抜)+0.08%(税抜)
◆楽天・米国レバレッジバランス・ファンド
運用管理費用:0.425%(税抜)+0.03%×0.9
それぞれの資産構成と均等配分後の資産構成を図示すると以下の通りです。グラフの上下はレバレッジ前後を表します。
【グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)】
【楽天・米国レバレッジバランス・ファンド】
【レバレジストのポートフォリオ(均等配分)】
イコールウェイト後のレバレッジ資産配分は株式75%、リート20%、債券235%で、そのうち支配的なのが米国株式45%、米国国債155%です。
実際持っているのと持っていないのとではブログの説得力が違うと思いますので、全体の数%弱ですが積立を開始しています。
【まとめ】
「レバレッジバランスファンド」のキモは、
①バランス型によるミーンバリアンス(誤差伝搬と相関によるシグマ低減)でSN改善
②その中でも特にグロ債のSNがいいこと
③レバレッジによりSNのいいグロ債のウェイトを支配的にする
④バランス型による「リバランス」で資産間の相互補完
「債券」や「バランス型」はインデックス投資ではよく「いるいらない」の議論を聞きますが、定量統計的な観点からはこの二つが実際いい仕事をしているようです(グロ債不要論とかバランス型不要論とは何だったのか)。
大事なのは「レバレッジ後も相乗平均がプラスかどうか」ですので、シグマによる減価が目立って悪さをしない範囲のSN比とレバレッジの関係を長期的に維持できるならば、資産運用として強力なツールとなりうると思われます。右上がりを仮定する国際分散インデックス投資において「レバレッジ」はある意味相性がいいのかもしれません。
個人的な感覚としては、ポートフォリオ(1倍時)のリスクは控えめでレバレッジ(ターボ)で要所を補完する、スバルの「レヴォーグ」などで採用されているいわゆる「ダウンサイジングターボ」のイメージです。ただ、レヴォーグはMTがないので選択肢から外れます。
しかし、レバレッジバランスファンドは運用も指数が主体のようなのでインデックス投資家として選択肢になりうります。あなたはレバレジストになりますか?
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