画像は妙高杉ノ原スキー場の「スーパーモーグルコース」の入り口です。モーグルすなわち「コブコブ」と言えば、レバレッジバランスファンドの「ボラティリティ」です。
「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」と「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」の基準価額の微分(1日あたりの変動率)をプロットします。それぞれのリファレンスは「イーマクシススリム8資産均等型」と「イーマクシススリム米国株式」です。
【基準価額の微分】
レバレッジバランスファンドは株式やリートなどの比率がほぼ100%の上に債券を100%以上アドオンしますので、シグマ(変動率)はノンレバレッジの8資産均等型や米国株式を上回ることが想定されます(※相関係数が大きく負でなければ)。
この期間のシグマをランニング標準偏差で確認します。
【ランニングシグマ】
「グロ3倍ファンド」は確かにシグマが「スリム8資産」を上回っています。一方「米国レバファンド」は「スリム米国株」よりシグマが小さいです。「米国レバファンド」の米国株比率が90%であることを考慮しても、トータル360%ゲインのレバレッジバランスファンドとしては特筆に値する事項ではないかと思います。
シグマだけではファンドの効率を測るには不十分です。シグマと同様にランニング相乗平均を求め、標準偏差で割った「ランニングS/N」も確認しておきます。
【ランニングS/N】
「グロ3倍ファンド」はS/Nで「スリム8資産」と『往って来い』ライクな関係、「米国レバファンド」は全体として「スリム米国株」よりS/Nが良い傾向がありそうです。以下は着目ファンドとリファレンスファンドのS/Nのディファレンスです。
【ランニングS/N(差)】
【まとめ】
レバレッジバランスファンドは「レバレッジで掘られた深いコブ(ボラティリティ)をヒザの吸収動作(分散投資とリバランス)でアグレッシブに攻めるモーグラー」と言えます。
レバレッジコブを長期にわたり乗り越えていくその過程は、妙高杉ノ原スキー場の「スーパーモーグルコース」と言えるでしょう(約800mにわたってコブコブが続く)。
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