残念ながらこの条件では全く解がありませんでした。よってオレンジを破線で表しています。要するに混ぜなくてもいい資産があるという風に捉えられます。(余談ですがマイナスのウェイトも取りうるので合成リターンが個々の資産の上限下限を超えることもこの図からわかります。)
資産を減らしていけばそのうち解アリの組み合わせが見つかると思います。それは次回にまわし、ここではおおまかな有効フロンティアを把握するために、ウェイトを準乱数で総当たりして分布をプロットします。1/9=11.11%の分解能で9資産すべての重複組み合わせを計算します(9H9=24310通り)。
点の最外殻を見ると実際のフロンティアは9資産で計算した結果よりかなり内側に来ることが想定されます(9資産では条件的に解がない)。水色の等配分も平均的な位置にいることがわかります。
個人的には、たとえ有効フロンティアの解ナシでも、そしてよい位置にいなくても、nを増やして等配分にしたいと考えます。「解がないならエイヤで全資産の等配分でいいじゃん」という考え方です。リターンや相関はコロコロ変わる一方で、nは不変でn増し効果(1/√n)も期待できます(もちろんあまりにダメな要素は適当にフィルタをかけて落としてもいいです)。
(関連記事)