では なんだと……
私FF5が好きなんですけれども、この場合の「なんだと……」の後に来る言葉が何か考えてみたいと思いました。
『although passive management can be used to replicate smart indices, investors should realise that smart indices themselves always represent active strategies』
パッシブ運用はスマートベータをレプリカできるが、スマートベータそのものはアクティブ戦略であることを投資家は認識するべき
個人的にスマートベータがパッシブ運用かアクティブ戦略かどうだっていいじゃんそんなことと思っているのは、
・指数に連動するならそれはインデックス投資に変わりないから
という認識があるからなのですが、以下は今日電車で思ったことです。この作者が言いたいことは、「スマート」という「なんかすごそう」と思わせる言葉で買い手を欺くようなビジネスモデルに警鐘を鳴らすことではないかと理解しました。それなら賛成です。私の英文の読解力が足りませんでした。申し訳ありません。
まず、個人的にはイコールウェイトも統計的インデックスもその他ファンダメンタル等々も「スマート」とは思っていません。だってただの等配分ですよ?そもそも自分でスマートとか言っちゃうのって痛くないですか?まあぶっちゃけてしまえばそういうのがダサいと思うからです。
この記事を読んで気づいたことですが、「スマートベータ」はバリュー投資、小型株投資、ファンダメンタル投資といった昔からある何ら新しくないアクティブ手法が「インデックス化」されたものと考えることができます。ある意味スマートベータというパッシブの羊の皮を被ったアクティブの狼と言えます。
イコールウェイトや統計的インデックスがこのような「スマートベータ」としてひとくくりにされたとき、数学や統計といった論理的バックグラウンドを備えるこの二つを、非論理的なアクティブ手法やビジネスの道具と一緒にしないでほしいという思いはあります。
インデックス投資は中立に徹するのがよいと思います。インデックス投資のそういう姿勢について、市場参加者の血涙の結晶をぶんどるような言われ方をしますが、彼らはシグマを生み出しているだけで、その中心にある配当や利子、世界経済の成長といった平均成分には何ら寄与していないのではないでしょうか。個別の銘柄の値動きではなく全体の期待値が重要と考えたときに合理的な手段がイコールウェイトと統計的インデックスであると認識しています。
以上のように私がスマートベータという言葉に抵抗があるのは、
①別にスマートと思わないこと
②ビジネスのための道具であること
の他に、
③イコールウェイトや統計的インデックスがパッシブでもアクティブでもないと思っているから
ということに気づきました。
型にはめることに興味はないのですが冒頭で問われているのではめてみたいと思います(´~`;)
◆パッシブ(passive)・・・時価加重
◆アクティブ(active)・・・スマートベータ(ファンダメンタル等々)
◆ニュートラル(neutral)・・・イコールウェイト、統計的インデックス
うーん、英語で表すとやはりニュートラルしか思い浮かびませんでした。別に時価総額がパッシブの王様であることに異論ありません。しかしながら相場の中でアクティブに踊り狂うのもアレですし、一方で踊り狂う市場に流されっぱなしのパッシブもなんだかなあと思うので、ニュートラルくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。イコールウェイトのような「選ばない投資」というのもアリだと思うのです。
P.S.
ところで原作の「なんだと……」の後に来る言葉は何だと思いますか?個人的には孫や主人公たちの未来か、希望といったものかと。……こんなこと議論するのは野暮ですね。プレイヤーの心の中にしまっておけばいいものかもしれません。
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