フィデリティUSハイイールドファンドが純資産額でグローバルソブリンオープン(毎月決算型)を超えたということでSBI証券で特集が組まれています。
ぶっちゃけ純資産1位とか分配金とかどうでもいいんですがSBI証券の主要取扱の中にUSジャンクが無いので勝手に宣伝したいと思います。
【仕様】
◆フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(USハイ)
ベンチマーク:バンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス(円換算)
信託報酬:1.58%(税抜)
実質コスト:1.62%(税抜)@2013/05/23-2013/11/22
信託財産留保額:なし
◆ステート・ストリートUSハイ・イールド債券オープン(USジャンク)
連動指数:バークレイズ・ハイ・イールド・ベリー・リキッド・インデックス(円ベース)
バッファ:SPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(JNK US)
信託報酬:0.53%(税抜)+0.40%(JNK US総経費率)=0.93%
実質コスト:0.68%(税抜)+0.40%(JNK US総経費率)=1.08%@2013/08/20-2014/02/20
信託財産留保額:なし
私ファンドに勝手に名前(略称)を付けるんですけど、これらの理由は以下です。
◆USハイイールドファンド→「USハイ」
◆米国上場のUSハイイールド債ETF「JNK(ジャンク)」を媒体とするFOF→「USジャンク」
※Global Sovereign Open→「GSO」
USジャンクは第1期の実質コストが注目されるエグゼアイと同じ海外ETFバッファ方式を取っています。まずトータルコストがUSハイより低いです。USハイも隠れコストは小さいです。
次にSBI証券のFサーチで「こだわり検索」→「ハイイールド」で出てくるデータを見てみます。
【信託報酬と買付手数料@SBI証券と1年リターン(三次元)】
【信託報酬と買付手数料@SBI証券と1年リターン(二次元)】
緑色の大きい二つの丸がUSジャンクとUSハイに該当します。こうやって見るとハイイールド債の中でUSジャンクがコスト的にかなりレアな位置にいることがわかります。この1年に限ればUSジャンクは平均的か少し上くらいの成績のようです(米国以外の地域や通貨選択型も含まれています)。
さらにモーニングスターのデータから累積騰落率差を求めます。ゲストとしてGSOにも登場いただきます。
【基準価額(分配込み)】
【累積騰落率差(分配込み)】
USジャンクが割と新しいので期間が短めです。この期間ではUSジャンクとUSハイでほとんど変わりません。差の2.4%は買付手数料でほぼキャンセルされると思います。GSOについては投資対象が異なることに留意すべきですが、これだけ差があるとジャンク債(投資不適格債)でも流出してしまうのかも知れません。
【まとめ】
個人的にはほとんど成績が変わらないならコストは低い方がよいです。USハイもコスト分を取り戻すのは大変だと思います。あとUSジャンクのETF配当二重課税がどうなっているのか興味あります(エグゼアイもどうなるか)。
なお、USジャンク及びハイイールド債(ジャンク債)そのものへの投資判断は自己責任でお願い致します。
(関連記事)