これを見て違和感を感じたので。
『ETFの分配金を受け取ることができる権利確定日が集中するのが、7月です。・・・たとえば、50万円を配当利回り3%の銘柄に投資すると、年間15,000円の配当収入が期待できます。』
こう聞くと「7月の権利確定日だけETFを持っていれば配当利回り3%をまるまる得られる」と勘違いしてしまいます(少なくとも私はそう受け取ります)。確かに分配金としては3%分得られるかも知れませんが、ETFの基準価額(市場価格)もいわゆる配当落ちで下がるため、「基準価額(市場価格)×口数+分配金」で見ると所有期間の短い人にとっては実質的にプラスマイナスゼロです(むしろ課税されてロスになります)。一方でETFを1年前からずっと持っている人にとっては3%分が確かに収益となるはずです。
この記事の中の表に「年間」や「月間」相当の金利収入が書かれています。このような勘違いが起こる原因は、これらの金利収入を得るためには「実時間で1年間や1ヶ月間ETFを持つ必要がある」とどこにも書かれていないことだと思います。また「分配金を払い出すと基準価額(市場価格)が下がる」とも書かれていません。さらにタイトルが上記の通りなので狙っているとしか思えません。
結局、投資信託の分配金と同じです。