GPIFが株式の割合を増やす→株価が上がるという思惑と願望だけの定性的な話しか聞こえてこず、具体的に将来必要な期待値がこうで分散がこうだから確率的にこうなります、のような定量的な議論・報道はないものでしょうか。額の桁が違うだけで割合で考えればインデックス投資家が普段やっていることと何ら変わりないことです。
改革改革と言われていますが、その必要性や根拠の説明に乏しく、GPIFを利用したパフォーマンスというかGPIFの資金が市場に入って喜ぶ人たち、また運用が委託されて喜ぶ人たちへの迎合ではないか。別の目的があるような気がしてならないのは私だけでしょうか。
給付年齢の引き上げとか給付額の引き下げとか、消えた年金等の不祥事や給付見通しの甘さを場当たり的な対応でやり過ごすのではなく、保険料を納めている加入者に対して約束している将来の年金給付を守ることを第一に考えて取り組んでいただけないでしょうか。
以下の記事が指摘しています。
『ただしこうした効果は積立金の効率的な運用を目指した結果にすぎない。政権の評価につながる株価を維持するためにGPIFを利用するなら本末転倒である。GPIFは政権の打ち出の小づちではなく、年金加入者のための組織であることを忘れてはならない。』
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