このウォッチの目的は資産配分をFREEにすることがFIXするのに対してどんな影響がどれだけあるかを定量的に確認することです。
均等型はeMAXIS8資産均等型バランスそのもの、バラ売りはeMAXIS8資産の個々の時系列を元に元本を等分して時価で合計額を算出しています。プロットは2種類で、その時点の損益と、時価の変化率から20日タップで求めた標準偏差を年率に換算したリスクの推移です。
右軸に均等型からバラ売りを引いた差分(水色)を出しています。マイナスほどバラ売りの方が損益もリスクも大きいことを示します。
【最初に一括投資した場合の損益の推移】
【最初に一括投資した場合のリスクの推移】
【毎月末に積み立てた場合の損益の推移】
【毎月末に積み立てた場合のリスクの推移】
リバランスは解析的に解きにくいのでeMAXISのデータは経時変化の検証にありがたい存在です。このプロットを見ると実にフムフムという知見が得られます。
◆均等型のリスク(標準偏差)がバラ合計より小さくなる
◆均等型の常にリバランス状態によりリターンが低下する(全体が右上がりの場合)
◆積立するとリターンが低下する(全体が右上がりの場合)
◆積立してもバラや均等型の「単体のリスク(標準偏差)」は変化しない
◆積立すると構成比が連続的に変化する「バラ合計のリスク(標準偏差)」は小さくなる
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