以前日本株でインデックスの偏りを表すウェイトヒストを確認しました。この度野村AMのETFページだけでなくブラックロックやグッゲンハイム、バンガードのETFページから全銘柄のウェイト情報が取得できることがわかったので各種インデックスの偏りを確認します。
・NASDAQ(1545):2014/09/30
・DJIA(1546):2014/09/30
・S&P500(IVV):2014/09/30
・S&P500 EW(RSP):2014/10/10
・S&P500 Value(RPV):2014/10/10
・MSCI KOKUSAI(1581):2014/09/30
※米国が支配的なMSCI KOKUSAIも確認します
【米国株(グロ株)インデックスのウェイトヒストグラム】
この図の意味は「上位X%の銘柄で時価Y%を支配している」ことを表します。例えばブルーのナスダックは数で10%の銘柄が時価で50%に達していることがわかります。つまり最初の立ち上がりが急なほど少数の上位銘柄がウェイトの大部分を支配していることになり、実効的なNが減少している(分散が効いていない)と解釈できます。等配分で傾き1の直線になります。
|
銘柄数 |
均等度 |
分散度 |
NASDAQ(1545) |
104 |
0.14 |
5 |
DJIA(1546) |
31 |
0.91 |
26 |
S&P500(IVV) |
503 |
0.24 |
62 |
S&P500 EW(RSP) |
502 |
1.00 |
500 |
S&P500 Value(RPV) |
117 |
0.72 |
72 |
MSCI KOKUSAI(1581) |
1299 |
0.18 |
104 |
【考察】
注目したいのはS&P500とS&P500 Equal Weightです。この両者の構成銘柄は同じなのに配分の仕方が全く違うことが確認できます。その他、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)は銘柄数は少ないですが割と分散されているように見えます。S&P500 ValueもNYダウと同じようなカーブです。S&P500やMSCI KOKUSAIなど時価加重インデックスはどれも似たような形状になるようです。
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