会社の後輩にひょんなことから投資に関して相談を受けました。きっかけは確定拠出年金のようです。
とりあえず証券会社はSBI証券を勧めましたが、具体的な対象については「インデックスファンド」や「STAM(SMT)/eMAXIS」とは言わずに「投資信託」というキーワードだけを伝えました。
まず何でもいいから1万円買ってみて自分の「資産」が毎日変動することを体感してほしいという狙いがあります(DCの会社拠出分ではあまり実感が湧かないような気がするので)。
もちろん私は自分なりの解答を見つけていますし教えるのは簡単です。しかし安易に答えを求めるのではなく、自分で調べて試行錯誤する過程が重要だと思っています。それは「思考停止」に陥らないために、です。自分の役割は後輩が大きく道を逸らさないようなヒントを示すことだと考えています(普段の仕事と違ってこちらは時間をかけられるというのもある)。
これは私自身の経験に基づくものです。「高コストのアクティブ」を買ってみてコストに見合わないプロの実力を実感したり、「金融危機」で資産が著しく毀損したり、投資の世界でもある程度の「授業料」は必要だと思います。もちろんデキる人は私のような失敗はしないでしょう。
あとオススメの本は?という問いには、多少情報は古いかもしれませんが勝間和代氏の「お金は銀行に預けるな」を推しておきました。
私が投資を始めるきっかけになったものです。当時自分も友人からの借り物だったので手元に無く内容も詳しくは覚えていないのですが、「基本4資産のインデックスの均等配分」など、コストや統計的合理性において今考えても至極もっともなことが書かれていると思います。
後輩もすぐにそれを読んでくれたようで、「国内外の株式、債券の指数に連動するファンド」を「1万円ずつ積み立てる」ことを考えているようです。でも具体的な商品選びはこれから。あれこれ悩んで考える「今」が一番楽しいハズです。
個人的にも身近にインデックス投資の話ができるようになるのは楽しみではあります。後輩があきらめず長く運用を続けてくれることを願います。
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