自分は「インデックス投資」の何がよくて実践しているのか改めて考えてみました。
客観的には、
①分散投資を低コストでできる
②統計を体現する定量性と論理性の存在
主観的には、
③資産形成しながら統計の理解を深めていけるのが有意義でおもしろい
④自分には何がどうなるか判断するセンスがないので総当たりでカバーしたくなる
⑤人より儲けたいとか一発当てたいという願望がない
株式というものを昔社会科の授業で習った時、企業に出資して対価として配当を受け取るような説明だったと記憶しています。しかし現実の市場やメディアを見ると、企業に出資しているという意識は感じられず、価格変動で儲けようとするためだけの場になっているように見受けられます。溢れているのはその時々の都合のいい予想や解釈、また人間の欲や不安につけ込んだ煽り話ばかりです。
インデックス投資はそのようなノイズを抑えて配当や成長の「平均」を確保しようとする思想が根底にあると思います。まんべんなく投資するインデックスは平均なので万能ではありません。最初から完璧を求めていないということになります。完璧を求めるべきことは他にあると思います。
分散せず予想してそれが当たればいいですが、外したときにどう振る舞うかを考えると最初から予想しなければいいのでは。「結果」に適当な理由を付けて終わりではなく、問題の原因を解析し恒久的な対策を講じる必要があると考えます。ゆえに私としては変動と論理的に向き合うために数学やシミュレーションに基づいて背景を考察し、効率を上げるよう努めています(素人レベルですが)。イコールウェイトなんかは良い例で、「わからないなら(近似的であっても)ポテンシャルを極小化しておけばいい」と考えますし、インデックスも統計的手法を具現化するための「ただの機械」という認識です。
とは言っても普段から「合理的~」とか書いている割にはコストに全力投球していませんし、分配金も特性と目的に応じて使いこなせば自己責任でどうでもいいことだと思っています(→参考「
分配金とトータルリターン」)。金融庁の最近の分配金対応なんかには「いいぞもっとやれw」とは思いますが。
このようにフィーリング派でインデックス投資家らしからぬところはありますが、上記のような感じで知見を深めていきながらそこそこ資産を増やせればよいと考えています。
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