私的な提案です。
標題の一文は私が昔所属していた部活の心得です。以来、困難な状況であってもこの言葉を思い出して乗り越えてきました。
この「グラウンド」を「市場」に置き換えた場合にも同じことが言えるとして、この言葉を意識して行動したいと考えています。
この業界は式ひとつ、グラフひとつ示せば済む話を定性的で曖昧な表現に終始するから誤解や言い争いが生じ、課題解決に対する効率が悪く、同じ問題を何度も繰り返すのではないかと考えています。また、例えば「良い結果」の"良い"など定義を明確にしないから主観的な主張になると思いますし、対策のためのフィードバックを行うプロセスが無いことも問題が収束しない原因ではないかと考えています。
検証も答え合わせもしない予想や憶測を放言するだけ、対案も無く他人の仕事や努力を評論するだけ、ただの変動に付けなくてもいい理由を付けて適当に解釈するだけ。「確率50%で嘘をついていること」を自覚するべきではないか。
何かひとつに決めつけようとする風潮、あるいは根拠の乏しい特定の数字や都合のいい結果に拘る姿勢は視野を狭める要因となると思います。例えば、とある国のとある指数がいくつになっても配当込み指数で見れば過去の出来事のはずです。
この業界の非論理的で無責任な振舞いは少なくとも自分の分野では通用しません。私と同じように感じ、考えている方は少なくないと思います。
進歩するためには、結果をトレースして終わり、理由を知って終わりではなく、過去から学び、次に活かし、自分で考え、課題を解決する方法を生み出す方向にハンドルを切る必要があるのではないでしょうか。
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