「
リバランスシミュレータ(β版)」の結果は「リバランスによりシグマは低減し、リターンはあまり変わらない」というものでした。この解釈に難儀しているのですが、とある一つの解釈をいつもの波動砲の概念で考察しておきたいと思います。
【通常波動砲と連続波動砲の重ね合わせ(r=7%、σ=20%)】
【考察】
この図は本来構成要素の等σ等相関を仮定しており、今回のシムにおいて4資産のリスクリターンが異なることを承知であてはめてみます。
ここで放置が通常波動砲、リバランスが連続波動砲に相当すると考えられます。確率的に同じ±1σ、±2σのレンジが放置に対してリバランスが狭くなっています。これがシグマの低減と解釈できるのではないかと考えます。また放置でも均等スタートであればリバランスと平均値が同等になります(青い線は重なっている)。つまり、リバランスは「未来に対する不確定性の低減」と捉えることができると思います。今回のシムはこの概念をある程度再現することができたのではないかと考えています。
このように数学・統計に基づいた定量的な議論が可能なところがイコールウェイトのよいところだと思っています。「平均」と言ったら普通は「相加平均」だと思いますので、集合を構成する銘柄や資産の定性的な性質に関係なく、それらの「相加平均」を得られるという点でインデックス投資・資産運用における等配分に意味を見出しています。
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