ドラえもんネタをもう一つ。
ジャイアンと言えば「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」があまりにも有名ですが、このセリフも天才だと思います。
社会科の授業やメディア等で見る度に思ってきたこと。国家予算において国債の利払いと償還を国債の発行で賄う(歳入と歳出の両方で国債が大半を占める自転車操業)というのがこのセリフとデジャブるんです。
もちろん厳しい状況にあるのは理解しています。しかしわざわざ「将来世代の負担」と書いている割には改善しようと本気で取り組んでいるようには感じられませんよね。増税など負担を増やす前に削るべきところはあると思います。
少なくとも国債の返済期限は守られているのかも知れませんが、この連鎖をいつまで続けるつもりなのか。先送りを断ち切るという意識がないのなら、「永久に借りておく」のと変わらないのでは。こういうやり方で道路ができたりして我々の生活が支えられているのも事実だと思いますが、最近では某五輪に絡む競技場問題(未遂)など、素人の一国民としては「ジャイアニズム」を国家、あるいは国を代表する組織が体現していることに違和感を感じます。
しばしば識者の見解とかなんとかで「国民の金融資産がいくらだから問題無い」というものを見かけますが、10年後や100年後も同じことを言えているのでしょうか。利子は複利で増大していきます。指数関数を無視した無責任なことを言っていないでドラのように具体的な対案を示してほしいと思います。
これ系の話は何も国の財政問題に限ったものではなく投資・金融全般に当てはまることだと思います。例えば株価が下がってから「今後はどうなる?」などとごちゃごちゃ言っているだけで、事前に何かロジカルな対策を提示するわけでもない。過去の予想と照らし合わせて原因の追及や改善をするわけでもない。何かが起こってから結果の実況と都合のいい憶測を放言しているだけです。楽な仕事だと思います。
特に投資や金融でビジネスとして対価を得ているのであれば、その時々の状況や都合に合わせた無責任で適当な「評論」「トレース」で不安や欲望を煽るのではなく、定量的な根拠に立脚した論理的で責任感のある「提案」を希望します。
出典 matome.naver.jp/odai/2134386164727689601
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