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インデックス・ドライバー

「理論と実践」の大切さ

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「理論と実践」の大切さ

資産運用に興味を持ってくれた後輩氏との会話です。

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後輩「(机のとなりにやってきて)●●さん、買ったんですか?」

私「何を?」

後輩「下がってるじゃないですか。」

私「あぁ。まあ少しね。ていうか割と落っこちたけどびっくりしなかった?」(注:後輩氏は投資を始めて間もない)

後輩「いえ、長期で考えているので焦っても仕方ないですよ。Kさんの本にも書いてあったじゃないですか。」

私「まあいつもワンパターンだし、またすぐ戻ってくるだろうしね。」

(以下、話題は別の方向へ・・・)
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【スタムグロ株の基準価額のキャプチャ(2008/01/09〜2015/08/28)】

ここ数日の変動は遠くから見れば大したことないです(今後どうなるかはわかりませんが、この程度を暴落とは言わない)。しかし今回がリーマンに比べればゴミのようであることを差し引いても後輩氏の言葉に考えさせられたのです。

私が投資を始めた直後に遭遇したリーマンではなす術もなく「あきらめた感じ」だったのに対して、後輩氏はなにか「超越した境地」というものが感じられます。

理論や本に書いてあることを「実践」することは簡単そうで難しいというのが自分の認識です。例えばインデックス投資の「ほったらかし」も、いざ資産が下落すると心穏やかにいられないのが一般的かなと思うのです。

それを養うためには同じ「じっせん」でも「実戦」がカギになると考えています。資産運用は本や考察などで得られる理屈だけでなく実戦で経験することで「なんとなくわかってくる」というのが個人的な実感です。今回のような下落でどう振る舞うのが良いかを自分で経験し自分で考えていくことを重視したい。逆に何も考えずに慌てているだけでは成長は得られないと思います。

例えば野球でも「9回裏1点差1アウト一、三塁で内野にボールが転がったら守備はどう動くか、ランナーはどうするか。また外野にフライが上がったら?」ボールの勢いや守備位置などでも判断が変わってきます。たとえセオリーがあったとしてもプレッシャーの中でそれをいきなりこなすのはよほどのセンスが必要。そのために「練習」があるのだと思います。

だから今回の変動をプラスに捉えられればよいと考えています。

インデックス投資がらみで後輩氏から相談があって私が伝えたのは投資信託というワードと勝間氏の著作、あとこれは見ておくといいよということで水瀬さんのブログくらいです。ほとんど金融関係の話はしないので何を買っているかも知りませんしお互い知ろうともしないですね。自分で考えてやってくれているようでなによりです。金融はこれくらいの距離感がよいと思います。

ここ数年ヌルい環境が続いていましたので、我々インデックス投資家もこの機会にある程度の心の引き締めができたのではないかと考えています。

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