出典 matome.naver.jp/odai/2142292551627200501
例えば統計インデックスが過去実績として時価加重インデックスを上回ってきたというデータも、必ずしも未来を約束するわけではありません。
【日本株インデックス】
同様に考えると、過去から現在において世界は発展し、時価加重インデックスも上昇してきた、という事実も過去の実績に過ぎず、未来を保証するものではないということになります。
【グロ株インデックス】
【考察】
あくまで、未来に対して過去の結果が担保するわけではない、という趣旨です。
では不確定な未来の確度を向上させる手段は何か。少なくとも統計インデックスに限れば、シグマや相乗平均ロスを定量的に軽減しうるアルゴルは将来にわたっても示すことが可能です。それが市場平均(時価加重)と差別化される要素と考えています。
少なくとも私は時価加重にはそのような論理性を見出すことができていません。例えば市場平均が取れてもコストを抑えられても指数がダメなら意味がないですし、定量性なく経済は右上がりだろうというのも願望であって論理ではないですよね。
そして改めて地球や人類が抱える問題を考えると、未来に向かって経済成長は達成されるという仮定は危ういという懸念が生じます。
私もこれまでは配当といった「プラスサム」がある限り、
『インデックス投資に敗北はない』
と考えていました。
しかし考察を続けてくると、市場の無駄な変動が配当という「プラスサム」を数学的に喪失させていることを理解するに至りました(私はこれを「消失リターン」と呼んでいます)。限りある「プラスサム」を無用の「ボラティリティ」で消滅させ、自身の振る舞いが自らの首を絞めていることに何の対策も打たない市場の何が効率的なのかわかりません。
【まとめ】
インデックス投資(パッシブ投資)はフリーライドしている限り市場に対してはコストやトラッキングエラーを除いて「相対的な敗北」はありえないと思いますが、未来が正か負かという意味で「絶対的な敗北」の可能性を排除することができないと考えています。
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