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インデックス・ドライバー

アンリミテッド信託報酬トレース

【運用管理費用の法則(グロ株、リニア)】

「インデックス投資は生み出す者ではなく、生み出される者にすぎん」


インデックス投資業界は「積立型非課税口座向けファンド」とか低コスト品がいろいろありすぎて情報を追うのも億劫になりませんか?そんな「インデックスファンドの低コスト化疲れ」な方にお送りします。私もそんな感じでしばらく遠ざかっていました。

前回「信託報酬の未来予測とインデックス投資のアクションアイテム」で推測を立てた後のグロ株インデックスファンド(一部全世界株とFOF含む)の状況を調べてみると2017/10/14時点で以下のようになると思います(他にもいくつかあると思いますがめんどいので入れていません)。

実施日 運用管理費用(税抜、%) 備考
エグゼアイ(FOF)引き下げ① 2017/02/24 0.3(=0.23+0.07) 投資先ETFの引き下げ
eMAXIS Slim 2017/02/27 0.2 新規
楽天(全世界株/FOF) 2017/09/29 0.23(=0.12+0.11) 新規
野村積立(ACWI ex J) 2017/10/02 0.19 新規
iFree引き下げ① 2017/10/02 0.19 2017/09/05発表
eMAXIS Slim引き下げ① 2017/10/02 0.19 2017/10/02発表
ニッセイ引き下げ③ 2017/11/21 0.189 2017/10/06発表
たわら引き下げ① 2017/12/30 0.2 2017/09/05発表











 
「イーマクシススリム」のトレースオンが熱いですね(日付も同じなんでグラフではアイフリー等の裏に重なっています)。有言実行はカッコイイと思います。「信念を貫く」って大切なことだと思うんですよね。

その他の運用会社含め、ユーザーであるこちら側としては申し訳ない気持ちになります。あちら側にまだどれだけマージンがあるのか知りませんが、その分純資産が増加するようにこちら側も資金投入というカタチで応えることが必要なんですかね。

あるいはインデックス投資(純資産)は複利で増大するという考え方なので、金融機関の収益を一定とするなら信託報酬(運用管理費用)も複利で低減していくのはある意味で道理なのかもしれません。

【運用管理費用の法則(グロ株、片対数)】

このグラフの信託報酬の推移も片対数グラフでほぼ直線、つまり一応は複利(指数関数)で低減してきたという実績はあります。しかし前回未来予測した近似線からはすでに若干外れつつあるように見えます。

【運用管理費用の法則(グロ株、リニア、拡大)】

この度ニッセイがもう一桁下まで小数を刻んできたのもそれだけ事情が苦しいことの表れなんでしょうか(我々としては効果は小さいが数学的にはそれでも「最安」になれる)。小数点以下は無限に続くのでまさに「アンリミテッド信託報酬トレース」ですね。やはりゼロでないあるオフセットに漸近する予感があります。

【まとめ】
我々は、何も生み出さず誰かに不利益を押し付ける者という自覚を持ち、自分の権利だけを主張する「プロフリーライダー」にならないように弁えることがインデックス投資家としての信念でなければならないと、信託報酬の引き下げがある度に強迫観念のようにつき動かされるのです。

謙虚でありたいっていう思いは、決して、間違いなんかじゃないんだから・・・!

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コメント

1. 今と未来

ブログ、興味深く拝見しています。
投信系ブログの中では時代を丸一周先取りしている内容だと思っています。私の投資の指針に
大きな示唆を頂いています。

社会的、地球的な側面からも、投資効果の側面からも
現状のインデックス投信に疑問を持たれている事に共感を持ちます。

一方、以下のようにも思います。
1、投資資金がインデックス投信に向かうのは仕方ない。フリーライドではない。

これは個人投資家についての話です。
段々と労働分配率は下がり、
一部の富裕層を除けば個人セクターは厳しい状況です。
マルクスではありませんが、資本主義の構造上の歪みが拡大する傾向は今後も続くと思います。
インデックス投信は、そういった中で、「企業セクターの収益の一部を取り返す」という機能を
労働者に与えています。
かつては資産の少ない労働者が低コストかつ安定的に資本参加するのは難しかった。
社会的には労働力の投入によって発生する企業収益の一部を
投信を通して還元できるようになったとは考えられないでしょか。
個別株や高手数料投信ばかりの時代と比べればそういう意味合いはあると思います。

地球的な話ですが、環境破壊とインデックス投信の拡大は、相関関係はあっても
因果関係はないのでは、と思います。
インデックス投信が法律で規制されてアクティブ主流になったら環境破壊がやむでしょうか。

社会責任投資という流れは低コスト投信の登場で潰された感じもありますが、
もともと仕組みとして無理があったのではないかと思います。

我々の社会は株価だけで方向が決まるわけではなく、
我々は有権者として法制度で環境や社会を守る事が出来ます。

投資家としては個人の利益を追及し、有権者としては公益を追及する、という事ではだめでしょうか?

むしろどちらも出来て居ないのが今の日本なのでは、と思うところです。

考えながら書き散らした部分が多く申し訳ありません。

2. >通りすがりさん

恐れ入ります。私の場合はこの業界に対して「ぬるい」と感じていることを書きなぐっているだけで、通りすがりさんの方がよっぽど深い考察をされているように見受けられます。

指数が対数正規分布するように、社会の格差は広がっていくものですから、おっしゃるような資本参加できるツールが一般化し、時価加重であれど何らかの「平均」を誰もが確保できつつあるのは歓迎すべきことだと思います。たしかに私も会社からの低い評価をせめて投信や株式で還元してもらいたいと思うことはありますし。

もちろんインデックス投資が直接的に環境破壊をしているわけでもありません。ただ有限の環境や資源の搾取(経済活動)を通して利益を得ようとしている面はあると思っています。これは人類が地球上に存在する限り避けようのない事象であることも理解しています。

個人として利益を追求するのは構いません。ただこれらを自覚し弁えた上で、インデックス投資を実践したいと考えています。

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