事実の全容はまだ解明されていませんが、「飛ばし」たのは少なくとも事業の赤字ではないようです。同じ製造業に勤める者として、働いている技術者の方が気の毒だと思います。
まだ決まったわけではありませんが、一般論として株式価値がゼロになった場合を考えます。
というのは、分散投資はシグマを減らすのに有効ですが、サドンデスのような事態には対応できないとふと思ったからです。
リターン:5%
リスク:20%
の株式が100銘柄あるとする(相関係数はゼロとする)。
このうち、上記リスクとは別要因で、ある1銘柄の価値がゼロになるとする(確率1%)。
【A】100銘柄に1万円ずつ均等に配分する場合
【B】100万円を1銘柄エイヤで選んで投資する場合
【A】
リターン:5%
リスク:2%(=20%/√100∵相関係数=0)
【B】
リターン:5%
リスク:20%
ですが、保有額の期待値という観点で考えると、
【A】
保有額:1万円x(100-1)%+・・・+1万円x(100-1)%=99万円
【B】
保有額:100万円x(100-1)%=99万円
このように保有額の期待値は等しくなると考えられます。また時価総額加重平均のように配分が変わっても【A】の保有額は変わらないと考えられます。
ただ、一般に個別銘柄のリスクにはこのようなサドンデス成分は含まれていないと考えていますが、複数の個別銘柄で構成され、過去の標準偏差として表される"インデックス"のリスクにはこのサドンデス成分が含まれていると考えてよいのではないでしょうか。これがインデックス投資および分散投資のアドバンテージと考えます。
※追記
「同じかごに卵を盛るな」という格言と矛盾している気がしてきましたが、期待値で考えると上記のようになるということで、やはり分散は必要だと思います。
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1. 無題
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