まず構成比の答え合わせから。
2013/3末の推定と実績において国内債券と外国株式のズレが大きいです。理由はこのあと出てきます。
個人的に気になった点をつまみ食いします。
①年金財政上求められる運用利回りとの比較(P.22、93)
→名目賃金上昇率の実績が計算上の前提とかけ離れているのがリアルすぎて悲しくなります。
②運用受託機関構成の見直し(P.26、54)
エマージング株式:1120億円(アクティブ運用7ファンド)
全運用資産額:1204653億円(P.13)
→0.09%
③リバランスの実施(P.26)
国内債券:+59192億円
外国株式:-19223億円
→上のグラフのズレはこの分と考えられます。
④手数料コストの効率化(P.31、90)
管理運用委託手数料率:0.02%
国内債券:0.01%
国内株式:0.04%
外国債券:0.06%
外国株式:0.04%
⑤運用手法(P.37)
『年金積立金は巨額であり、市場への影響に配慮する必要があることや、長期的には市場は概ね効率的であり、市場平均を上回る収益率を継続的に上げることは容易ではないと考えられること等から、パッシブ運用を中心とすることとしています。 』
⑥リスク管理状況等(P.55)
→実績構成比の推移グラフがおもしろいので参考にします。
⑦パッシブ運用及びアクティブ運用の割合(P.90、23、24、37、91、92)
(パッシブ:アクティブ)
国内債券 90.48%:9.52%
国内株式 78.78%:21.22%
外国債券 70.60%:29.40%
外国株式 86.74%:13.26%
合計 84.50%:15.50%
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年金の支給開始年齢がどんどん上がっており私の頃にはもらえなくなるような勢いです。どうせもらえなくなるなら想定利回り5%くらいのリスクをとってガス欠を補給してもらいたいです。うまくいけば我々の世代も年金もらえます。ていうか均等配分でいいじゃないですか。せめて4:2:2:2で。
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