前回ご指摘いただいたように、ベンチマークは配当込み指数が望ましいです。
そこで日本株とグロ株のベンチマークを、情報をいただいた「インデックスe」の配当込みベンチマーク騰落率に変更します(参考指数として配当除くも記載してあり親切ですね)。しかし新興株は無いので自分で算出します。
【方法】
・Price(配当除く)
・Gross(配当込み)
「為替相場(東京インターバンク相場) 東京市場 ドル・円 スポット 17時時点」
をDownload。
②「外国株式指数ファンド」の月報にある1年/3年騰落率の基準日に対応する①の"当日"のドル・円と"前日"のEMを掛けて円換算のEMとする。
③2013/06/28との比をとってベンチマーク騰落率とする。
この方法でMSCIコクサイを算出すると、外国株式インデックスe記載のベンチマーク騰落率に近い数字が出てくることを確認しています(Price/Grossとも)。よってMSCI EMで同じことをすればそこそこ信頼できるデータになると思います(PriceがSTAM/eMAXIS新興株記載のベンチマーク騰落率に近いことを確認)。
ただし、確か投資信託の円換算の時間は午前10時だったと思うので、為替換算の時間差は誤差として残ります(そもそも各社の騰落率がいつどうやって算出されているか不明な点が多い)。
ちなみに私の算出した新興株の3年はmyINDEXさんのMSCI EMと年率1.3%異なるのですが、計算してみるとmyINDEXさんは"当日"のドル・円と"当日"のEMを用いているためのようです。他にグロ株の1年で5.3%もの差がありますが同様です。実際の外国資産ファンドの値段のつき方は"前日"だと思っているのですがいかがでしょうか。
【騰落率差(改)】
【トラッキングカイリ率(改)】
インデックスeとxx株式指数ファンドを追加しています。また3年を年率(複利)計算してから差分をとるように変更しています。さらに株式以外のベンチマークをSTAMに統一しました。
日本株やグロ株は想定内ですが、意外なのは新興株やJREITで実質コストを加えるとプラスになるところもあり驚いています。
考えられるのは新興株ではADRが多いことでしょうか(組入比率・銘柄要因)。その税制などはわかりませんが、ADRと現地株とのカイリがあれば要因のひとつになると思います(MSCI EMはすべて現地ベースですよね)。あとは信託財産留保額があります。他に誤差要因としては前述の為替時間差と実質コストの算出時期がずれてしまうことが挙げられます。
(関連記事)
1. 無題
eMXISとその他で数bpほど、違います
月次レポートの注釈から推測すると、円換算しているのが
eMAXISは委託会社、その他は算出会社みたいです
新興国株は案外、乖離率が低いですね
わざわざ、換算していただいて、ありがとうございます
myINDEXは外国の場合、ずれが大きすぎるんですね
一応、Fund-iから配当込が分かるのですが
2年分しかなく、小数点以下1位まででした
新興国債に投資したい場合は、Fund-iのヘッジありにしておくと、
ベンチマークが違うものの、乖離率が低く
ドル建てによる利子非課税のメリットも受けられます
最後に個人的な要望ですが
グラフにする前の表も貼り付けていただけないでしょうか
表は細かな違いまで、わかりやすいので、
よろしくお願いします