非課税口座+リレー投資で1582を用いるのは税制的に不安定な要素が多いことがわかりました。では税制はちょっと置いておいて、視点を変えてETF自体の運用がどうなっているのかを1681で確認してみます。
リファレンスをeMAXIS新興株とし、STAM新興株と1681の基準価額および終値を参考にします。1681は日興AMの「ETF Net Asset Value (per Share)(1口当たり純資産)」を基準価額とします。
信託報酬や実質コスト、運用による乖離をすべて含んだ差分和(累積騰落率差)です。
eMAXISを基準とした日次騰落率の差を1681の上場日である2010/02/24から積分したものです。STAMは持ちこたえていますが1681は基準価額、取引価格ともズルズルと右肩下がりです。特に取引価格がひどく、3年半で-10%。また基準価額と取引価格との乖離がここでも確認できます。あとSTAMの滑らかさに対して取引価格の高周波な振動も目立ちます(毎日これだとストレスが溜まりそう。まさかこのバラツキが逓減の原因ですかね)。
なお分配金は基準価額に含めています(1681は1度も出していません)。また1681は上場日に取引価格の乖離が+2.5%あるところを0startにしているのでモーニングスターの乖離率とはその分シフトしています。基準価額との乖離も重要ですがその推移(プレミアムの解消がどういうことなのか)がよくわかります。
最初は月報(2013/07/31)のファンド騰落率(1681は市場価格の模様)を見ていたんです。
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eMAXIS |
STAM |
1681 |
1年 |
27.81% |
28.25% |
24.03% |
3年 |
15.03% |
14.15% |
5.91% |
これはありえんだろうと思って基準価額を追ってみるとリアルでした。1681がこんな調子なので1582もおそらく似たような傾向になるのではないかと懸念されます(追記:1681は先物を使った運用手法のため、このような結果になっているようです。関連記事参照)。そのための判断にはもっと時間が必要ですが、信託報酬や信託財産留保額だけでは計りきれない"何か"がETFにはあるのでしょうか(JDRの1582や先物を使わない他のETFは何もないかもしれません…)。これだと非課税口座もリレー投資もeMAXIS&STAMのままでいいような気がします。
海外ETF(VWO,IEMG)はどうなんでしょうか。
(関連記事)
1. 引用させていただきました。
ずっと以前よりリンクさせていただいてます。
また、記事を引用させていただきましたことを、こちらでご報告させていただきます。(御迷惑なら消します。)
今後ともよろしくお願い申し上げます。