バランス型は常にリバランスなのにその機会を逃すとはどういうことだと思われると思います。
リバランスのロジックがうまく機能すれば大きく変動したときにガッツリ修正する方が効果的と思われます。
では特定の位置でリバランスをかけたらどうなるか確認しておきます。私のトリガーがかかった2013年3月22日と、例えば日本株暴落直前の2013年5月22日でやってみます。最初に一括投資する場合で考えます。
均等型損益(左軸)とバラ売りとの差分(右軸)のみ抽出しています。そのため上の図とレンジが異なっていますのでご注意ください。水色のリバランスなしをリファレンスとして、売却益にかかる譲渡税を振っています。赤系のラインが3/22、緑系のラインが5/22をトリガーとしたときの均等型とバラ合計の差分です。
ちょっとこれは今までのリバランスとバランス型に対する考えを改めなければならない事態が発生したようです。
税率がゼロならトリガー後も「均等型-バラ合計」がマイナス側をキープしている(オフセットを履いたように見える)のでバラ売りでのリバランスが効果を発揮しています。ぶっちゃけわずかな差ですがこれがリバランスの機会を逃すということを意味します。しかし税率が10%、20%になると課税分の段差がひどい。例えば最初1万円で税率10%だと5/22のリバランスで約100円が譲渡税として取られます。1万円の100円つまり1%がそのまま差分として表れています。
なんかわざわざアルゴルを考えて無理に税金払ってまでリバランスするよりバランス型でいいじゃんと思えてきました。今までバランス型より自分でやった方がおもしろいと言ってきましたが翻します。バランス型サイコー(・∀・)←流されやすい人なんです。
とは言ってもこれは最近の相場のように極端に利益が出ている場合の話です。リーマンの時のようにほとんどの資産がマイナスで税金がわずかなら効果は出ると思います。
バランス型がリバランスをし続けるためのコストはファンド内で負担しているはずですが、この8資産均等型では信託財産留保額が設定されていることと実際のeMAXISデータを使っても影響が見えてきていないのでそこまで心配することはないのではないでしょうか。
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