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インデックス・ドライバー

イボットソン風長期投資の確率解釈

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イボットソン風長期投資の確率解釈

インデックス投資ナイト2014第2部で島田さんが、n年間保有した場合に過去何年のうち何回プラスになったかの割合で長期投資の有効性を示されていたと思います。この記事のデータはたぶんそのように計算されたものです。


一般的に元本割れ確率を示すときは累積分布で元本(=1)を切るシグマを求めると思うのですが、島田さんの手法の方がわかりやすいです。ということで私もやってみます。

とりあえず日本株の長期データをもらってきます。MSCI JAPANの1969/12/31から2013/12/31のMonthly/Grossです。1969年末からのマンスリー変動率の時系列を基に12nケ月(n年)の移動(相乗)平均を時間軸方向に求めます(期間固定で1ヶ月ずつずらす)。このうち何回プラスになったかをカウントします。


日経の記事が資産ごとに確率を出しているので私は投資期間ごとに出してみたいと思います。ちなみにこの図は「敗者のゲーム」P.96-97と同じ考え方のもので、平均を取るタップが多くなればなるほど上下変動が小さくなり、全期間の平均値に近づいていくことを示しています。やっていることは標準誤差を求めるのと同じです。

それぞれの元本割れ確率は以下のようになります。

投資期間 1ヶ月 1年 5年 10年 20年 30年
母数 528 517 469 409 289 169
プラス回数 297 329 277 259 219 169
元本割れ確率 44% 36% 41% 37% 24% 0%






バブルが弾けてもリーマンがあっても30年投資すれば元本割れ回数はゼロだったことになります。5年では約4割の確率です。さすがに5年ではバブルやリーマンはカバーしきれないと思います。

この記事では、通常の長期投資と5年という制約がある非課税制度との性質の違いから途中売却も視野に入れています。

◆目標達成の確率
◆利益の大きさ

どちらを目指すかは人それぞれです。最も重要なのは記事の最後に書いてあるように、最初に決めたルールを最後まで貫き通す「一貫性のある投資」を続けられるかどうかだと思います。

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