例えば年間1200万円投資できるAさんにとっては、そのうち非課税口座上限の100万円を期待収益率の高い資産、例えばグロ株だけで突っ込むのは問題ないでしょう。
一方、例えば年間12万円が目標のBさんにとっては、12万円をすべてグロ株に放り込むのはどうでしょうか。自分のリスク許容度に応じた分散投資を実践するのが筋ではないでしょうか。
この話も、非課税制度が無期限になればBさんも何らためらいなく拠出できるでしょう。時価での繰り越し等トラップが多いのが現状の制度です。
非課税口座での期待値(リスク)全力投球は、上限の100万円を大きく超える投資余力のある人なら合理的な判断だと思います。グロ株一択でも期待値はプラスを仮定できるので、確率的にも根拠のあるロジックです。たとえトラップが埋め込まれていても分散された資産の一部なんだから当たればラッキー、外れれば運が悪かったで済ませられるでしょう。
しかし、すべての人がそのような額を投資できるとは限りません。
現状で制約がある以上、非課税だけに目を奪われない運用がしたいです。
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