エグゼアイは海外ETFバッファの複合インデックスなので「実質カイリ」がよくわかりません。そこでエグゼアイの振る舞いを確認するため基準価額の推移を見てみます。
・モーニングスターから2013/05/13-2014/05/12の基準価額をダウンロード
・中小型株に対してはSTAM/eMAXIS日本株、グロ株、新興株を所定割合でブレンド(2013/05/13=1とした変化率の単純な加重平均)
・この期間でSTAMグロ株のみ2014/05/12に20円分配のため再投資(めんどいので分配はやめてほしい)
◆新興株
・EXE-i新興株
・eMAXIS新興株
・STAM新興株
【基準価額の推移】
【累積騰落率差】
【考察】
大きな周期に混じって細かい周期の振動が乗っています。低周波成分はK国レスや最小シグマETFの有無によるものだと思いますが高周波成分は何でしょうか。もしかしてVWOの基準価額と取引価格とのブレが見えているのでしょうか(参考「
VWOの基準価額と取引価格とのカイリ(2014/2/E)」)。あるいは基準価額算出時の円換算方法や時刻(位相)がずれているとしたらこうなるかも知れません。
◆中小型株
・EXE-i中小型株
・eMAXIS日本株(TOPIX):eMAXISグロ株:eMAXIS新興株=10%:80%:10%
・STAM日本株(TOPIX):STAMグロ株:STAM新興株=10%:80%:10%
【基準価額の推移】
【累積騰落率差】
【考察】
EXE-iの中小型株インデックスとeMAXIS/STAMの普通の時価加重インデックスでは投資対象、ウェイトの違うものを見ています。そのためか1年で最大5%ほどカイリがあるようです。
中小型株を使いたい目的は時価総額加重平均を崩して等配分に近づけることです。その実効的なN増しによりリターン源泉の分散とシグマ低減が可能になると考えます。またその狙いはEXE-i中小型株の値動きが他と異なることにあるのでよい傾向だと思います。
【まとめ】
エグゼアイの高周波振動が気になるのでシグマを出しておきます(カッコ内は年率換算)。
σ[日率] |
新興株 |
中小型株 |
EXE-i |
1.3%(20.6%) |
1.1%(17.2%) |
eMAXIS |
1.1%(17.2%) |
1.0%(15.5%) |
STAM |
1.1%(17.2%) |
1.0%(15.5%) |
シグマ増加による中央値の低下や配当金の三重課税など懸念は残りますが、新興株、中小型株は実質コストが初回の割に低いことが確認できたので分散のために使っていきたいと思います。
(関連記事)