このブログでは事あるごとに資産形成には時間が必要だということを示しています。
開始から半年経って非課税制度の現状と課題が取り上げられつつあります。
非課税期間の5年って「あっち側」の様々な利害関係が絡んで決められたものだと思います。投資における時間とシグマの概念は何も考慮されておらず、「シグマによる短期勝負」という思考が拭えないと感じます。5年程度では元本割れ続出で結局投資離れが進むのではないでしょうか。長期の税収減を嫌うなら法人税を払っていない企業から徴収すればいいんですよ。
期間延長よりも先に枠の拡大が議論されていますが、「投資に巻き込みたい世代」で現行の年間100万円以上を拠出できる人が全体の何%いるか裏を取っているんですよね?そうでなければ誰のための何のための制度かわかったものじゃない。
一応優遇税制の代わりにわざわざ用意してくれた制度なので、時価ロールオーバーとか損益通算不能とか使い勝手の悪さを使いこなすのは我々の責任だとしても、時間を制限されたら使いこなしようがありません。
期間とか枠の大きさとか、制度を作る側が論理的な根拠に基づいて決めないと、とてもじゃないが国民に投資を促すことなどできないのではないでしょうか。若年層の比率が低いのも、単にお金がないというだけでなく、そういう建前だけの対応にみんな冷めてるんですよ。
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