暴落、急落、大幅安、、、たまにこういう見出しが載ります。
しかし「暴落か、どれどれ」と見てみるとたかだか1%程度しか下がっておらず「ガッカリ」することが多いです。
例えば日経平均株価やNYダウが150円/150ドル程度下がる時。自分の感覚では「100」を超えると「大幅」と表現するメディアが多い気がします。
言いたいことは「割合で考えませんか」ということです。
日経平均が150円下がったって15000円に対する割合は1%です。分母が変われば同じ変動率1%でも変動幅(円)は変わってきます。日経平均7000円の時の150円と15000円の時の150円は割合が異なります。彼らは日経平均が10万円になっても150円で騒いでいるのでしょうか。
以下は日経平均株価の変化率(日率)の分布です。
【日経平均株価のヒストグラム(1984/01/04-2014/08/08)】
横軸は日々の変化率、縦軸は頻度をトータルNで規格化して確率[%]として対数で描いています。諸パラメータは以下の通りです。
Total_N |
7531 |
相加平均 |
0.016% |
相乗平均 |
0.005% |
標準偏差(σ) |
1.5% |
Max |
14.2% |
Min |
-14.9% |
±1σ |
77.4% |
±2σ |
95.5% |
±3σ |
98.8% |
1σが1.5%なので68%の確率で毎日±1.5%の範囲でバラつくことになります(現実の分布では77.4%)。2014/08/08の-3%は2σ((100-95)/2=2.5%)の確率で起こりうる事象です。
個人的に「暴落」とは5σ(=1.5%×5=7.5%)を超える場合しか当てはまらないという認識です。
せめて3σ(=1.5%×3=4.5%)だと思います。
(追記)
参考として、比ではなく円で表すと以下のようになります。
【日経平均株価のヒストグラム(1984/01/04-2014/08/08)[円]】
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