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インデックス・ドライバー

インデックスのグロス、ネット、プライス

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インデックスのグロス、ネット、プライス

MSCIなどからインデックスをもらってくると指数にいくつか種類があります。

「Gross」
「Net」
「Price」

自分の認識では、

「グロス」・・・配当再投資のMax複利
「ネット」・・・(現地)課税を考慮した配当再投資複利
「プライス」・・・配当再投資なし複利(キャピタルゲインのみ)


MSCIジャパン(1969/12/E-2014/07/E)で確認してみます。

【グロス、ネット、プライスの時系列(MSCI JAPAN)@1969/12/E=100】

【グロス、ネット、プライスの累積差分(MSCI JAPAN)】

【特定期間の切り取りテーブル(MSCI JAPAN)】

以下の期間を切り取っています。

①MSCI JAPAN開始から(1969/12/E-2014/07/E)
②バブルのピークから(1989/12/E-2014/07/E)
③20年(1994/07/E-2014/07/E)
 →Grossの相乗平均がmyINDEXさんのMSCIジャパン(@2014/07)と一致(+0.3%/18.1%)
④リーマン直前から(2008/08/E-2014/07/E)

どの期間でも「Gross>Net>Price」であることは変わりません。
こうやって見ると配当のパワーがよくわかります。
また課税ロスの影響も確認できます。

このブログでは普段グロスを使っています。課税(源泉徴収)と言ってもどこの段階のどういう課税かよくわからない部分があるので、とりあえずインデックスの最大値をリファレンスとしています。実際のファンドではここから源泉徴収税、信託報酬、隠れコストが引かれ、運用によるトラッキングエラーも生じます。また累積騰落率差は単に騰落率の「差」を時系列方向に積分しているだけなので、その時点の「比」とは一致しないことにご注意願います。

もうひとつ、MSCIコクサイ(1969/12/E-2014/07/E)も確認しておきます。

【グロス、ネット、プライスの時系列(MSCI KOKUSAI)@1969/12/E=100】

【グロス、ネット、プライスの累積差分(MSCI KOKUSAI)】

【特定期間の切り取りテーブル(MSCI KOKUSAI)】

「外国株式指数ファンド」のベンチマークが株式インデックスファンドでは珍しい配当込み指数だったと思うので、そちらの運用報告書のカイリ状況を確認します(運用報告書(第5期:2013年12月2日))。

『当期の基準価額の騰落率は+56.9%となり、ベンチマークであるMSCIコクサイインデックス(配当込み、円ベース)の+58.0%を1.1%下方乖離しました。
<下方乖離要因>
・信託報酬等のコスト負担が日々生じること
・マザーファンドにおいて、配当に対する現地源泉税が生じること
・マザーファンドにおいて、売買コストが生じること』

実質コストは
(75+1+1+10)/75×0.525%=0.61%(増税前)
なので、
1.1%-0.61%=0.49%
これが現地源泉税と推定されます。
一方上記一覧におけるMSCIコクサイの最近の「Gross-Net」は
7.72%-7.06%=0.66%

まあだいたいのオーダー見積もりではコンシステントではないかと思います。

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