二種類作るのは大変だと思いますがこれを機会によりよいものにしてほしいと思います。また必要ない投信の乱発が減ることも期待したいです。投資信託説明書(目論見書)は同様な形式になっていると思います。
以下は個人的に運用報告書(または投資信託説明書)に記載してほしいと思っていたことです。
①実質コストの%表示と過去推移(グラフと数値付きで騰落率等と一緒に並べてほしい)
②「リスク」の確率的な表示
③信託財産留保額の純資産に占める割合
実質コストはいちいち割合に直すのがめんどくさいので記載を希望します。信託財産留保額は個人的に興味のある部分です。
なお参考までに以下はいつかのモーニングスターによる投資信託の問題点指摘です。
『手数料・費用の次に評価が低かった「情報公開」では、交付目論見書が平易な言葉で説明されていないとしたほか、ほとんどのファンドは投資方針に関係する固有のリスクを明らかにせず、むしろ一般的なリスクの説明にとどまっているとした。コストに関しても、米モーニングスターが掲載することが望ましいとする信託報酬にその他費用を含めた年間のファンド保有コストが掲載されておらず、同コストの過去推移も記載がないと指摘。また、表示するリターンの期間は運用会社が任意に決めることができるため、恣意的になる点を問題視している。』
以上のような箇所が改善されるとよいと思います。今回の改正について金融庁のページで調べてみると資料がありましたので引用します。
【交付運用報告書に記載することが必要と考えられる事項(資料①P.19)】
・運用方針
・基準価額推移(直近5年間)
・基準価額とベンチマークとの差異と発生要因
・ポートフォリオの推移(資産・ファンドの組入比率)
・分配金
・一万口当たりの費用の明細(金額及び「比率」)
(参考図:資料③P.12)
「率」が記載されています。ナイスです(・∀・)できればこれの推移もよろしくお願いしますm(__)m
【リスク表示の方法(リスクの定量的把握・比較)(資料①P.9)】
・基準価額(分配金再投資込)の過去データ(過去○年間)
・1年間保有したと仮定した場合のリターン(過去○年間各月毎)
・上記リターンの振幅レンジ(最大値〜最小値)を他の代表的なアセットクラスと比較
(参考図:資料②)
確かに確率よりも1年あたりのマックスミニマムで表すのが「リスク」としてはわかりやすいかも知れません。左の図の棒グラフの最大最小から引かれた点線が右の図の棒グラフのレンジになっていることからも「何を求めているか」把握しやすいです。
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