不定期に分散投資を再考するシリーズです。
それだけ何かしら問題が繰り返されているということでもあります。
とりあえず問題の画像を確認します。
【スイスフラン/円(2015/01/14-2015/01/16。SBI証券より)】
「それで?」
金融、特にシグマだけで当てようとする行為は、建設的なものは何も生み出さない。
生み出すものはバラツキと混乱。
周辺も定量的で具体性のある対応策を示さないで、ただ騒ぎ散らすのはよくない。
残念なのは「緩和」が無いと何もできない思考。
対応を他人に押し付けるのではなく、自分たちで原因を解析し対策を考える必要がある。
それが普通の仕事の進め方だと思います。
問題が発生するのは前に進むために行動しているから仕方ないことだと思いますが、金融は進化するために問題対応しているのではなく、退化しないために対応しているという印象です。
何でもいいですが、少なくとも、リーマンの時のように、一部の欲深い人間のために関係のない一般人が迷惑を被ることの無いようにしていただきたいと思います。
今回の影響も、普通に分散していればポートフォリオのフランの占める割合は1%程度のはず。
為替が50%変動したところで影響は0.5%。
しかも今回はたまたま円安方向に振れたので資産運用としては結果オーライかと。
(際限のない)ショートしてレバレッジまで掛けていたのなら自己責任で終わり。
しかし、これがもし米ドルで逆方向だったら。
普通に分散投資すると米ドルの占める割合はひとこえ30%くらいになるはずです。
その場合為替の50%の変動が15%に相当します。
このようなサドンデスライクな現象への対策は「寄与率の均等化」だと考えます。
「何がどうなるかわからない」ことを「個々のシグマと相関が等しい」と置いた時、トータルのリスクを最小化するのは寄与率の均等化であることが数学によって示されます。
ゆえに普段からアセットの分散だけでなく、国や通貨まで含めて平準化したいと考えています。
この機会にポートフォリオの通貨別割合を確認しておくのがよいと思います。
(関連記事)