「君は、ETFを宝クジか何かのように考えているのかね?」
「ETFはかつて、恐るべきコスト力で市場にあり、インデックス投資を席巻した魅惑の金融商品だったのだ」
「基準価額と取引価格は元々一つの数値だったのだ。取引所に上場されたとき二つに分かれたがね」
「君が取引価格を乖離から守るために、奮戦してくれたとは知らなかったんだ」
「市場の中ではムダ骨です。手は打ちます。どうせ彼らは取引価格でしか買えません。乖離はきわめて大きいですよ」
「なんだこれは?純資産総額の低迷が、こんなところまで」
「同じ再投資課税複利ロスが、君の口座の分配型投信にあった。このETFにもね」
「そんなものがまだ市場をさまよっているとしたら、投資家にとってどれだけ危険なことか君にもわかるだろう」
「思い出したまえ。投資信託を繰上償還させる基準を。約款さえ変えればETFも上場廃止にできる」
「ユーザーに伝えろ。予定通りETFを繰上償還すると」
「見ろ!ETFがゴ●のようだ!!」(今井センター長すみませんm(__)m)
「3か月間待ってやる」(信託終了日:2015/07/08予定)
「その証券を大事に持ってろ!受益者の財産と引き換えだ!」
「君もインデックス投資家なら、聞き分けたまえ」
「くそぉ、金融庁は何をしている!」
「流行りのETFは嫌いですか?」
「どんなETFだ、教えろその名前を!」
「言葉を慎みたまえ。君はレバレッジETFの前にいるのだ」
「私はレバレッジETFだ。指定参加者により大量に設定された。異常事態につき私が臨時に指揮をとる。指定参加者は短期売買の投資家を狙っている。シグマで変動した瞬間を仕留めろ。ファンドから償還リスクを抜け。投資家を傷つけるな!」
「レバレッジ型なら安心したまえ。あの売買高ならこの5つより安泰だよ」
「それとも、そのETFでレバレッジ型と勝負するかね?」
「ハハッ、レバレッジ型と戦うつもりか?」
「見せてあげよう!レバレッジETFのいかずちを!」
「素晴らしい!最高のデータだと思わんかね?」
「日本取●所にある"月刊レポート・その他資料"をプロットしたインドラ(インデックス・ドライバー)の火だよ。モ●ニングスターでは"ETFランキング"とも伝えているがね」
「このグラフの指す位置に、レバレッジ型があるのだ」
「はっ、はぁぁ!へえぇぇっ!?読める、読めるぞ!」
「見たまえ、この巨大な売買代金を。これこそ証券会社の収益の根源なのだ」
「ETF投資の現実だ。他のETFなど、ガラクタにすぎん。ETFの売買代金はすべてレバレッジ型に結晶しているのだ」
「他のETFの売買高には心底ウンザリさせられる」
「一段落したら、レバレッジ型以外すべて繰上償還させてやる」
「全世界は再びETFの元にひれ伏すことになるだろう」
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1. 米国ETFとは異次元の売買高格差
米国ETFを見てみると、S&P500連動型が1位ですが、2位の2倍強といった程度です。