3/25に日興AMが繰上償還を発表していたETF5本が7/8に上場廃止されました。
発表前後から7/8までの市場乖離の推移を追ってみます。
【繰上償還ETFの取引価格の市場乖離(Morningstarより)】
※7/8にMorningstarを見たらすでにこの5本がリストから無くなっていたため最後に確認した7/3までしかプロットできていません。
思いのほか乖離が大きくならずに償還に至った気がします。1556なんかは発表直後に乖離が縮小しています。
私が投資を始めてからも様々なETF(+ETN)が登場しましたが、需要の芳しくないものがほとんどだと見受けられます。運用会社は需要があるという見通しの元にETFを投入するのでしょうか。その辺りの裏取りをどうしているか、また今後のETFの位置付け、進め方をどうするのかは明らかにしてほしいと思いました。原因を解析して対策しないといつまで経っても同じことの繰り返しだからです。
また、ETFがインデックスファンドに対して相対的に信託報酬が低いといってもコストのために犠牲にしているものもゼロではないと認識しています。連動品質(市場乖離、分配、配当運用方針)、手間(売買、再投資)、ストレスといったコストだけではないトータルの視点から考えてみるとETFの合理性は個人的にはあまり感じられません。
現状はブルベアETFばかりが本数的にも売上的にも増えており、運用会社もレバレッジ(とロジックのある高配当等金額70)以外はあまりやる気が無さそうに見えるので、インデックスファンドとの差別化のためにも、いっそのことそれだけに特化すれば?とも思います。
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