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インデックス・ドライバー

運用や経費率だけではどうにもならない指数の壁

「アイミズホ」がSBI証券でも取り扱われたようです。


あの中では「グローバルインフレ連動債」か「日本リート」がおもしろそうと思っていました。特にファンド間でバラツキの大きい日本Rが「東証REIT指数」ではなく「S&P JREIT指数」連動である点に興味があります。どのような振る舞いをするか、インデックスファンドの基準価額の差分を軽く確認しておこうと思います。

【国内リートIFの累積騰落率差(2013/09/30-2015/07/31)】

【考察】
実質コストをさっぴいた上で相対値の積分をプロットしていますので、この累積騰落率差は「指数の差分」と「実質コストに表れない運用成分(信託財産留保額の影響含む)」を見ていると考えています。

東証リートとS&Pジェイリートの中身まで調べる気にはなりませんが、アイミズホを見るとパイの小さい日本リートをトレースするだけでも指数にこのような差が生じることが分かります。ここで運用成分を切り分けるために運用報告書から可能な範囲で配当込み指数同士の差分を求め水色のラインで示しています。ここからファンドそのものは指数にだいたい追従し、指数に有意差があることが確認できます。同様の現象は日本株のTOPIXと日経平均株価など他のアセットでも考えられると思います。

ゆえに「どのような指数を設計し採用するか」は非常に重要な意味を持つと感じられます。ファンド間のコスト差は年率コンマ数%、運用差は上記ニッセイJREITの乖離やニッセイグロ株がずっこけた時の約0.3%という例がありますが、相対的には連動指数の特性の方が大きく、したがって改善の余地も大きいと考えられます。これは運用成績を決める支配的な要因がアセットアロケーションであることと同義です(もちろんコストも結果を決める重要なファクターですが)。

ひとつの提案としては、シグマを低減するように指数を構築すればシグマによる減価をそのまま期待リターンやコストに割り当てることができると考えます。このような考え方が投信業界に広がってほしいと思います。無論、この程度の話を付加価値として対価に上乗せすることは考えられません。

【余談】
上記の結果からは高配当70ETFのようなロジックのあるファンドを提供する野村さんの実力が、実質コストを含めた実績に裏付けられていることが確認できます。あと特筆すべきはニッセイJREITの乖離が下げ止まりつつあるように見えます。ニッセイグロ株の件があったのでこちらも何か修正されたのかも知れませんね。これで低コストの本領がフルに発揮されるとよいです。

なお実質コストをさっぴかない生の基準価額でプロットすると以下のようになります。

【国内リートIFの累積騰落率差(2013/09/30-2015/07/31)実質コスト込み】

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