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バランスファンドはトランキライザーになりうるか

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バランスファンドはトランキライザーになりうるか

出典 matome.naver.jp/odai/2139105691662251601

例えば同じ比率のポートフォリオをバラ売りアセットで個別に構成するか、バランス型ファンドで済ませてしまうか、人によって方針が分かれると思います。私は判断のセンスが無いので「両持ち」しているのですが、証券口座の資産状況一覧を見て特に感じることは「バランスファンドは動きがマイルド」ということです。

バラ売りもトータル(アベレージ)で見れば同じようにマイルドなのですが、パッと見の印象が違います。大きくプラスの資産もあれば逆もあります。

「トランキライザー」とは精神安定剤のことを指すと思います。どこぞの閉鎖空間で任務を遂行している組織のように、バランスファンドの値動きは精神の安定になるかも、という話です。


【ローリングリターン(eMAXIS基準価額より9ヶ月タップ9ヶ月換算で算出)】

例えば昨年夏に比較的大きな下落があったと思います。その直前の7月エンドに①バラ売り8資産を10万円ずつ、②8資産均等型を80万円分購入し、先月4月エンドまでの9ヶ月後にどうなっているかをSBI証券の資産状況一覧風にシミュレーションしてみたいと思います。

【マイルドエイト】
取引 ファンド名 数量 取得単価 現在値 前日比(%) 損益 損益(%) 評価額
買付 売却 日本株   49085 20373 16717 -3.18% -17336.70 -17.34% 82663.30
買付 売却 日本債 90106 11098 11751 0.25% 5931.67 5.93% 105931.67
買付 売却 日本R 40746 24542 27385 -0.56% 12275.02 12.28% 112275.02
買付 売却 グロ株 42655 23444 20155 -1.26% -13959.45 -13.96% 86040.55
買付 売却 グロ債 69920 14302 13083 -1.24% -8459.28 -8.46% 91540.72
買付 売却 グロR 38344 26080 24677 -1.66% -5848.91 -5.85% 94151.09
買付 売却 新興株 72401 13812 11655 -1.31% -16048.40 -16.05% 83951.60
買付 売却 新興債 75844 13185 11930 -1.33% -9928.27 -9.93% 90071.73











取引 ファンド名 数量 取得単価 現在値 前日比(%) 損益 損益(%) 評価額
買付 売却 均等型 435090 18387 17160 -1.29% -53304.32 -6.66% 746695.68




【考察】
※以下はパーセンテージの部分を見て議論しています。

バランス型は比較的ダメージが小さく、バラ売りは特に株式インデックスのダメージが大きい。日本債や日本リートが健闘してプラスも見られる。なおバラ売りの「損益(%)」を単純平均すると「-6.67%」、「評価額」を単純加算すると「746625.68」で均等型と同等になっています。

購入した時の資金の配分としては同じなのですが、このように「見ため」が異なります。

また日々の変動率の大きさもバランス型はマイルドになります。株式が一日で割と簡単に3%以上変化することはあっても、バランス型はそこまで変化することは滅多にないと思います。例えば以下はローリングシグマの推移です。

【ローリングシグマ(eMAXIS基準価額より9ヶ月タップ9ヶ月換算で算出)】

値動きのマイルドさを端的に示すのがこのシグマであり、バランス型はミドルレンジにいます(標準偏差は相関によって単純平均より小さくなる)。

インデックス投資家は資産状況を気にしないという話もあると思いますので、資産変動がマイルドかどうかは大して重要な話ではないかも知れませんが、そうでない人も中にはみえるかも知れません。特にインデックス投資を始めたばかりでいきなり下落に出くわしてしまうとせっかくのインデックス投資から遠ざかってしまう要因になると思うので、無意味ではないはずです。まあ気休めなんですけど。

当然ながら、これとは逆に市場がイケイケの時期はこのプラスマイナスが反転したような形になると思います。株式インデックス単品が大きな利益を出しているとバランスファンドは損した気分になるのでしょうか。

たぶんそれで「損した」と思うのなら、それはインデックス投資らしくないのではないかと思います。個人的にはインデックス投資の本質は「バラツキを抑えて確実に平均値を押さえること」と考えるからです。一発を狙いたければレバレッジETFでも個別株でも何でも使えばいいので。

無論、バラ売りバランスの話は見ための値動きだけではなくコストやリバランス特性の観点からも考える必要はあると思います。

最終的な成果は「常時リバランス」か「リバランスレス」かで結果に違いは出るかも知れませんし、最近はバランスが及ばないような低コストインデックスが出ていると思います。

しかし、インデックス投資で最も重要と考える「継続」に関わる精神衛生をファクターに加えれば優先順位は変わりうるものと考えています。

【まとめ】
頻度の問題はあれど、自動的、機械的に「リアルタイムリスク管理」をしてくれるのはズボラな私には良薬かも知れません。

標題に対する結びは、「効果は人それぞれ。効能を考えてうまく使い分ければよい」としたいと思います。

個人的には当初はバラの方が「おもしろい」という理由でバラ派だったのですが、最近は数が多いと管理が「めんどい」という理由でめんどう見てもらっています。困ったときの「にとうりゅう」でがんばります。

もちろん市場の喧噪や見ための変動なんて気にしない鋼の精神の持ち主であれば、バランスファンドにつきっきりでめんどう見てもらう必要はないと思います。

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