※画像は白馬八方尾根スキー場のツリーランエリアのモノクロ仕様です。
インデックス投資の「迷いの森」シリーズ第4弾。
【考察】
資産形成の課題と、それを解決するための手段であるインデックス投資の目的について、個人的には以下のように考えています。
課題:人間心理に立脚した一過性の変動を繰り返す市場により、未来の不確定性が増大すること
目的:合理的な資産形成に資すること
インデックス投資の目的は「市場平均を取ること」でも「低コストで投資すること」でも「ロジカルな分散を行うこと」でもないと思います。
市場平均を取ることも、低コストで投資することも、ロジカルな分散を行うことも、あくまで資産形成のための手段に過ぎないものです。それらを応用してより効率的な資産運用を実践するのがインデックス投資のあるべき姿ではないでしょうか。
上記目的を達成するために、市場変動に起因するバラツキを可能な限り低減させ、確実に将来の平均値を押さえる設計が望まれます。ゆえに定量性や客観性をインデックス投資にも適用するのがよいと考えます。
インデックス投資が排除すべきは定量性ではなく市場心理による不確定性だと思うのです。無用な変動により資産形成の質を低下させる市場や市場ポートフォリオが論理的には思えません。
期待値を上げるために配当で選別すればいい、シグマを管理して相乗平均のロスを小さくすればいい、当たり外れの不定性を軽減するために変動に対する応答性を均一化すればいい、など、資産形成の効率を上げるためにできることはコスト以外にもあると思うのです。
【まとめ】
インデックスも結局は投資であって、課題の解決とか、進化の可能性とか、ロジックの定量化とか、「利益」に直接つながらない青臭いことを言っても仕方ないのかも知れません。
ただこれだけは言えると思います。インデックス投資の目的は合理的な「資産形成」であり、コストも定量性も、「資産形成」という目的を達成するための一つの手段であると。
※時価やコストなどの限られた視点に囚われない論理的で柔軟な発想が、「迷いの森」から抜け出すための道ではないでしょうか。
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