【考察】
未だスタンダードな均等型インデックスが登場しない一方で、バランスファンドにおいては均等型が一気に増えた一年だったように感じます。この事象は「均等配分が大数近似的にロバストであり、平均を目指すインデックス投資において理にかなっている」という数学的論理性や定量性がインデックス投資に浸透するきっかけになると考えています。
この「均等配分の一般化」の功績は初代の「eMAXIS8資産均等型バランス」にあると考え、5ptすべてを投入いたしました。昨今の運用管理費用0.2%台の均等型でないのは、あくまでこれは「低コストファンドを選ぶための投票ではない」と考えるからです。
※それ以前に三井住友トラストなどに4資産均等型があったと思いますが、認知度やメジャー化のタイミングという点でイーマックスとします(三井住友Tの「4資産インデックスバランス」は今はもう償還されてしまいましたし)。
金融関係者にお願いしたいことは、コストやトラッキングエラーを抑えていただくことも重要ですが、「なぜその配分を提案するのか、理由を定量的に説明してほしい」という点です。根拠もなく「流行っているから」では「論理的」とは言えないでしょう?
この「均等型カーニバル」を一時の「幻想」で終わらせないためにも、個人型確定拠出年金や積立型非課税口座、証券会社の積立システムといった仕組みの面での進化と並行して、インデックス投資を支えるロジックや定量の面での進化をインデックス投資に期待しています。
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