運用や隠れコストの寄与を分離するためマザーファンドを共有し、かつ信託財産留保額が異なるインデックスファンドを用いて、信託財産留保額の効果を検証します。
新興株に続いて新興債も三菱UFJ投信の
★eMAXIS新興国債券インデックス(0.63%/0.3%)
★DC新興国債券インデックス(0.5775%/0%) ※2012年3月30日以降0.546%
(新興国債券インデックスマザーファンド)
を採用します(DCですが問題ないと仮定します)。
eMAXIS側を基準とし、①eMAXISの騰落率、②1日騰落率の差分和、③年換算した差分和(差分和の傾き。1年あたりのパフォーマンス差)をプロットします。信託報酬の差は除外してあります(1日騰落率に還元)。直近の運用報告書から比較に必要そうなデータも記載します。
◆eMAXIS(2012/01/26)(AVG9933円)
信託報酬 63円(0.63%)
保管費用等 26(0.26%)
合計 89(0.90%)
(組み入れ比率 99.3%)
◆DC(2012/01/26)(AVG9763円)
信託報酬 57円(0.58%)
保管費用等 32(0.33%)
合計 89(0.91%)
(組み入れ比率 99.8%)
新興株の結果とコンシステントです。気になることがあるとするならひとつだけ。
マザーファンド共有なので留保額差(0-0.3)-隠れコスト差(0.33-0.26)=-0.37%程度の年換算差分和になってもよい気がしますが、誤差の範囲としてあまり深く突っ込まないようにします。
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信託財産留保額の効果(新興株編)