最近のWeighted Indexの流れで調べてみると他にもいくつかあるようですが、その中でもうひとつ興味深いものがありました。
「based on a traditional market cap weighted parent index」
(ベースは古典的な時価総額加重の親インデックス)
「reweights each security of the parent index so that stocks with lower risk are given higher index weights」
(低リスク銘柄が上位に来るように親インデックスを重み付け)
リスクコントロールETFというのがありますがあれは全体のシグマに応じて現金の割合を変えるもので、こちらは個々のシグマで銘柄を重み付けするようです。
上位には食品、ガス、製薬、鉄道などが並んでいます。いわゆるディフェンシブ株ってやつでしょうか。
相変わらず親インデックスより強いです。シグマも低下しています。リスクコントロールと違いシグマを制限するわけではないからか上昇時にも乗り遅れていないので、非常に優秀だと思います。
これまでのWeighted Indexに共通する特徴ですが、Largestを5.2%→1.4%のように抑えるだけでも効果があるのかもしれません(私も新興株を減らした方がよい?)。
Equal WeightedやValue WeightedといいRisk Weightedといい、シグマが増えても減ってもパフォーマンスが上げられるのですね。
ていうか巷に溢れている時価総額インデックスってなんなんだよ。
運用結果はアセットアロケーションで決まるとよく聞きますがいやいやインデックスの中身も効いてきますよ。そのへんも区別して考える必要がありそうです。
アクティブファンドでもこれらのインデックスを倣えば簡単に大方のインデックスファンドを上回れるんじゃないでしょうか。運用担当者が知らないわけがないと思うのですが。
それじゃおもしろくないから?
そういえばネット証券専用ファンドのひとつ「新興国中小型株ファンド」、これが低ボラティリティ運用戦略というのを採用しています。Risk Weightedに近い考え方のようです。
またインデックスファンドでも他社とよい差別化になると思います。
もったいないですね・・・(´・ω・`)
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