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インデックス・ドライバー

VWOの基準価額と取引価格とのカイリ

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1. ETFへのリレーを検討していたので、とても参考になりました。

ETFという商品の持つ、根本的な構造の問題ですね。
先進国株と新興国株で、インデックスファンド→ETF(国内・海外決め切れず)への
リレー投資について調べていたところだったため、とても参考になりました。

ETFの圧倒的な継続コストの低さに惹かれていましたが、
VWOのような巨艦ETFでさえ、基準価格と取引価格に小さくない乖離が
存在するという事実にびっくり。

配当の吐き出し、配当課税による複利効果の低下を免れない海外ETFより、
無分配インデックスファンドのほうが効率的なのでは?という疑念は持っていたんですが
こちらの問題のほうが根深く、いかんともしがたい気が・・・。

最後の段落のご意見に同意です。
ETFの仕組みはとても面白いので、ウオッチや勉強を続けるつもりですが、
投資をするのは当面見送ろうと思いますヾ(;´▽`A``
(実験と証明のために、小額保有する可能性はありますが 笑 )

2. コメントありがとうございます(あんこもちさん)。

>あんこもちさん
お役に立てれば幸いです。
いろいろ複合的な要素が絡んできて複雑ですが、まずは金融商品に何を求めるか優先順位を決めるのが大切ではないかと思います。

自分はコストやパフォーマンスよりも継続する上でストレスにならないようにETFは今のところ見送っています。

ちなみに、ご覧になられたかは分かりませんがVTのカイリはVWOほどではありません。

VTの基準価額と取引価格とのカイリ(2014/2/E)
http://indexdriver.blog.shinobi.jp/Entry/638/

あと、例えばこんな考察もしているのでよろしければどうぞ。

リレー投資に関する疑問
http://indexdriver.blog.shinobi.jp/Entry/475/

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VWOの基準価額と取引価格とのカイリ

VanguardのページでETFのNAV(Net Asset Value:1口当たり純資産)が手に入ることに気づきました。

なのでYahooのデータと合わせてバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の基準価額(NAV)と取引価格との乖離を確認します。基準価額と取引価格との乖離なので円換算なしで米ドルのまま比較できます。

ここで3つの価格が出てきます。

①基準価額(NAV)
②取引価格(Close)
③取引価格(Adj Close)

③は「Close price adjusted for dividends and splits(分配/分割調整済み)」とあるので前回記事のeMAXIS&STAMとの対決に用いました。①と②はどちらも分配再投資なしのようなのでこの差が乖離率として使えると思います。

【VWOの基準価額と取引価格との乖離】

VWO設定日の2005/03/04(上場は2005/03/10らしい)から2013/08/09までの1日単位の乖離率です。

標準偏差は0.62%で、小さくはないです。平均の乖離は+0.26%で最大の乖離はリーマン時の+5.8%(2008/09/19)。リーマン後は全体的に振幅が小さくなっていることがわかります。また2013年からFTSEに移行している間に目立った乖離は無いように見えます。あとなんとなく右肩下がりですがこのままマイナス側へ行かないですよね?

ついでに上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)の乖離率も求めておきます。

【1681の基準価額と取引価格との乖離】

これも上場日の2010/02/24から2013/08/09までです。VWOとは縦も横もレンジが違うのでご注意ください。標準偏差は1.9%、、、何も言えねえ。

さらについでにVWOの①と②も円換算して前回記事の累積騰落率差のグラフに加えておきます。また、①と②の差とAdj CloseからAdj NAV(分配再投資NAV)を推定し、これも加えます。

【累積騰落率差にVWOのNAV、Close、Adj NAVを追加】

配当が含まれていないのでNAV、Closeは右肩下がりです。Adjと比較して配当がこれくらい影響するという参考までに。Adj NAVがVWOの真の実力かと思われます。

【VWOかeMAXIS&STAMかの再考察】
・運用技術、実質コスト、信託財産留保額の効果、懸念の三重課税は含まれている。
・VWOはここから10%海外配当源泉徴収(外国税額控除可)と20%国内分配課税(海外ETFは非課税口座対象)が引かれる。
・eMAXIS&STAMは海外配当源泉徴収が引かれた実績。基本的に分配は無い(売却時に課税されるが複利ロスが無い)。さらに投信ポイント制度が加わる。
・VWOの売買手数料(約1%)をキャンセルできるだけの継続的な差が見られない。
・VWOの取引価格も1681のようにバタツキが大きい印象で減価が懸念される。

というように今回のVWOの結果はこれらをねじ伏せる有意な差が見られないので現時点でリレー投資を急ぐ必要はないと判断します。FTSE EMのNothing K国、運用技術、経費率は興味ありますので、もっと長い目でウォッチしていきたいと思います。

ところでETFの二重の価格設定はやはり効率的でないように感じます。わざわざ誤差を生む要素だからです。

もちろんバンガードの『長期的な経費の抑制を図りつつ、高品質のベンチマークを投資家へ提供する』努力には敬意を表します。しかし、0.1%で勝負しているのに、上のグラフのように乖離によって高いところで掴まされるのが嫌で、自重すべきというのが昔からの考えです(複利とオフセットの違いはありますが)。不特定多数の投資家に掻き回されるETFより信託財産留保額で守られたインデックスファンドの方が無用のストレスに悩まされずに済むのではないでしょうか。

(関連記事)

コメント

1. ETFへのリレーを検討していたので、とても参考になりました。

ETFという商品の持つ、根本的な構造の問題ですね。
先進国株と新興国株で、インデックスファンド→ETF(国内・海外決め切れず)への
リレー投資について調べていたところだったため、とても参考になりました。

ETFの圧倒的な継続コストの低さに惹かれていましたが、
VWOのような巨艦ETFでさえ、基準価格と取引価格に小さくない乖離が
存在するという事実にびっくり。

配当の吐き出し、配当課税による複利効果の低下を免れない海外ETFより、
無分配インデックスファンドのほうが効率的なのでは?という疑念は持っていたんですが
こちらの問題のほうが根深く、いかんともしがたい気が・・・。

最後の段落のご意見に同意です。
ETFの仕組みはとても面白いので、ウオッチや勉強を続けるつもりですが、
投資をするのは当面見送ろうと思いますヾ(;´▽`A``
(実験と証明のために、小額保有する可能性はありますが 笑 )

2. コメントありがとうございます(あんこもちさん)。

>あんこもちさん
お役に立てれば幸いです。
いろいろ複合的な要素が絡んできて複雑ですが、まずは金融商品に何を求めるか優先順位を決めるのが大切ではないかと思います。

自分はコストやパフォーマンスよりも継続する上でストレスにならないようにETFは今のところ見送っています。

ちなみに、ご覧になられたかは分かりませんがVTのカイリはVWOほどではありません。

VTの基準価額と取引価格とのカイリ(2014/2/E)
http://indexdriver.blog.shinobi.jp/Entry/638/

あと、例えばこんな考察もしているのでよろしければどうぞ。

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